マクドナルドのビッグマックを
特別なハンバーガーに仕立てているのはソース
ビッグマックが単なる二階建ての大型ハンバーガーだったら、ここまでの人気メニューにはならなかったはずだ。
ビッグマックには、従来のハンバーガーにはない大きな魅力があった。
その秘密はソースにあり、と言い切っても否定する人はいないだろう。
ハンバーガーに深いコクと風味を与えているビッグマックの特徴的なソースの味が、人々を虜にしたのだ。
伝説によれば、ビッグマックソースは複数の調味料を組み合わせ、門外不出の特別なレシピで作られているという。
大まかな原材料は公表されているが、それらの具体的な分量や製造手順は、今もマクドナルド社が厳重な秘密として管理している。
日本マクドナルドはこの伝説のソースを瓶詰めにし、数量限定でオンライン販売したことがある。
まず2017年に300個。好評を受けて2018年には1000個が追加販売されると、ネット上では壮絶な争奪戦が起こり、あっという間に完売してしまった。
今もインターネット上では、ビッグマックソースそっくりの味の再現に成功した!という人のレシピが公開されていたり、近い味とされる市販ソースが評判になったりしている。
そしてここに来て、まさに真打とも言える究極の“ビッグマックソース近似ソース”が売られていることをご存知だろうか?
それは、アメリカのハインツが販売する「アメリカンスタイルバーガーソース」。
日本では一部の輸入系スーパーやネット、コストコなどで販売されている。
このソースを使えば、家庭で簡単にビッグマックに近い味のハンバーガーを作ることができるという噂を聞きつけ、ビッグマック大好きな筆者もさっそく試してみることにした。
その前に、日本全国に展開しているマクドナルドに行きさえすれば、いつでも簡単に手に入るビッグマックを、なんでわざわざ家で作らなければならないのかについても説明しておく必要があるだろう。
ビッグマックはその名の通り、ビッグなハンバーガーだ。
ボリュームだけではなくカロリーもビッグで、マクドナルドの公式見解によると、一個当たりのエネルギーは、526kcal。
257kcalのハンバーガー、307kcalのチーズバーガー、336kcalのフィレオフィッシュなどと比べると、その圧倒的なビッグっぷりがうかがい知れる。
もし仮にマックフライポテト(M)とコカ・コーラ(M)を合わせて、黄金の3点セットで注文すると、一食で1000kcalを優に超えてしまうのだ。
いくつになっても変わらぬ“マック愛”を貫いてきた僕も、50代半ばに差しかかり、最近は立派な成人病予備軍。
BMIや血圧、コレステロール、γ-GTP、尿酸などなど、各種の値がとっても気になるお年頃だ。
ハイカロリーなビッグマックを、気安く食べまくっている場合ではないのだ。
でも、ビッグマックのあの味が恋しい。
ビッグマックって、なんであんなにビッグなの……。
と憂いていたところに見つけたのが、このハインツ「アメリカンスタイルバーガーソース」だった。
自宅で簡単にビッグマックの味を再現できるのなら、“ミニサイズのビッグマック”を作ることもできるのではないか!