ロリータファッションはコスプレではない!

何度かブームとして盛り上がりをみせ、その後衰退して「男ウケの悪いファッション」なんて不本意なレッテルを貼られたことも。あとで詳しくお話ししますが、ロリータを愛する人たちにとっては長らく、肩身のせまい時期が続きました。けれどこの数年、世間では“多様性”が求められる影響もあってか、ロリータの魅力が再び評価されつつあります。ロリータの誕生からずっとともに歩んできた私にとっては、やっとおもしろい時代がきた!という感じです。

「25歳過ぎてロリータとかイタい」「ロリータババア」と言われて…。なぜ40歳看護師は現在でも胸を張ってロリータモデルでい続けるのか?_5
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それと、よく 混同されがちな誤解について。「ロリータ」と「コスプレ」は、まったくの別物です。一般的にコスプレのほうが有名なので、ロリータファッションで街を歩くとコスプレだとみなされがち。ですが、コスプレはキャラクターになりきるためのもので、ロリータは自分自身のファッション表現。

マリー・アントワネットのような衣装にあこがれてロリータ服を着たとしても、マリー・アントワネットそのものになりたいわけではないので、互いの目的の違いを知っていただけるとうれしいです。

撮影/中林香

まっすぐロリータ道(光文社)
青木美沙子
「25歳過ぎてロリータとかイタい」「ロリータババア」と言われて…。なぜ40歳看護師は現在でも胸を張ってロリータモデルでい続けるのか?_6
2023年5月24日
1980円
 176ページ
ISBN:978-4334953805
レールから外れたら、
世間に対して気おくれや劣等感を抱かなきゃいけないの?

青木美沙子、40歳。
職業「ロリータモデル」で「正看護師」。

「25歳を過ぎたらロリータなんてやめるべき」
「看護師がロリータ服なんか着ちゃいけない」
「35歳までに結婚して子供を産まなきゃ」
――だって、それが「常識」でしょ?

自分の軸を「世間」という他人に明け渡さず
私はロリータな自分を肯定して生きていきたい!

モデルと看護師のふたつの仕事、婚活などを通して
生涯〝好きをどう貫くか〞をつづった1冊。

〝普通じゃない〟は悪いことじゃない!
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