独居房で死を考えていた

違法賭博報道から8ヵ月後、池袋のホテルで30代の風俗嬢から「薬物を飲まされた」と110番通報され、ホテルから出てきた清水は駆け付けていた警察署員に任意同行された。その日は尿検査を受けた後帰宅したが、尿から覚せい剤の陽性反応が出たため、翌日自宅で逮捕された。

〈BreakingDown出場〉清水良太郎(34)激白120分。覚せい剤で逮捕、妻暴行で再逮捕、父アキラとの関係、闇カジノ…「逮捕されても最初は『やべえ』って軽くしか考えてなくて…」_2

「逮捕された当初は『やべえ』ってそんな風に、軽くしか考えられませんでした。『これからはちゃんとやっていこう。それでもう一回芸能界に戻ろう』なんて甘い考えをしたりして。

でも、親父が面会に来て『芸能界はもう無理だ』とハッキリ言われました。決まっていた仕事もなくなって、違約金も重なり、お金もどんどん減って。現実を突きつけられましたね」

初公判を待つ間の約2ヵ月。拘置所の独居房では死を考えたこともあったという。

「ここを出ても自分の理想の人生を歩めるわけじゃないし、しんどすぎるんだろうなって。だからいっそもう死のうかと。

でも嫁も子供もいるし、外で僕のために動いてくれていた兄貴とか親父がいました。だから自由時間にノートに『やり直したい』という自分の気持ちを書き留めたり、手紙を書いたりして何とか前を向く努力をしていました。1冊のノートをまるまる使い切ったのは、人生で初めてでしたね」

懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の判決を受けて拘置所を後にした清水だが、当時は芸能界に戻りたいなどと思える状況ではなかったという。

「家に帰ると嫁が待っていてくれたのですが、いきなり電気ポットをぶん投げられて。もちろん僕が悪いのですが、とても怒られました。

自分のやりたいことは一旦忘れて、嫁と娘のためにお金を稼がなくてはいけないと決心し、知人を通じて運送会社で働き始めたんです」