5類引き下げに…けれど
税金によるPCR検査は継続する
5類引き下げに伴って数々の特例もなくなるはずが、PCR利権は温存された。高齢者施設や福祉施設は基本的には抗原キットで検査することになったが、厚労省の3月24日付事務連絡「新型コロナウイルス感染症が五類感染症に位置づけられた後の高齢者施設等における検査について」はPCR検査も可能とする曖昧な内容で、各施設が希望すればPCR検査を受けることができる。しかも施設の集中検査にあたるため、国の負担金や内閣府の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の対象となる。つまり税金によるPCR検査は継続するのだ。
5類の定点把握感染症になったはずなのに、この「新型コロナ」だけがPCR検査の対象として継続されるのは道理に合わないだろう。引き下げになった理由も明確な説明もなく、マスクの効果やワクチンの副作用について真剣な議論がなされたことはない。
ウイルスは変異を繰り返してマイルドになり、いつの間にかただの風邪になっていた… では説明がつかないだろう。大幅に増えた超過死亡の原因も、ワクチン接種後に亡くなった2千人以上の死因も一つ一つ丁寧に検証されなければならない。
保健所職員は最後にこう述べた。
「PCRが全てではないと正論を言っていたお医者さんも当初はいましたが、そういう方はあっという間にマスコミに出なくなりました。PCRもマスクもワクチンも、官僚が決めているのか議員が決めているのか、メーカーに忖度しているのか分かりません。
マスクだって、結核患者の治療にあたる看護師はN 95という特殊なメッシュの細かいマスクをしないといけないんですけど、息苦しくなるから30分でメンバーチェンジするんですよ。あれでも防げるか防げないかぐらいなのに、普通の不織布マスクなんかメッシュが大きすぎて絶対に防げないですよ。
本当は寿命で亡くなっただけなのに、PCRで陽性判定が出ただけでコロナで死んだことになっている例も何百とあります。科学はどこにいったんですかね。
本当に医療を必要とする人の役に立ちたい…そんな私の医療職に就いた時の夢と現実の差が大きすぎて自分を見失いそうです」
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班