Q4日本では、政教分離と信教の自由について、
正しく理解されていますか。
あんまりちゃんと理解されていませんね。国家神道の後遺症もあります。
明治政府は、国家神道は習俗のようなもので、宗教ではない。よって、すべての日本人に強制する、と決めました。仏教徒もクリスチャンも、国家神道に参加しなさい。
でも戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に、国家神道は宗教だから、国民に強制してはいけないと言われてしまいました(神道指令)。割り切れない問題が残りました。
日本国憲法にも政教分離と書いてあるが
日本国憲法は、アメリカ合衆国憲法に倣ったものなので、政教分離と信教の自由が原則として書いてあります。でも、そのロジックがよく理解されていません。
まず、義務教育でこれをきちんと教えていません。大学でも教えないし、テレビや新聞もきちんと説明していない。教科書に載っていても、なかみがわからなければ、教えられません。すると、どうなるか。
憲法の原則、すなわち民主主義の原則にもとづいて、統一教会をどう考えたらいいか、よくわかりません。日本会議を、靖国神社を、創価学会を、…どう考えたらいいか、よくわかりません。
素人考えばかりで、迷ってしまいます。
だから、政治家が特定の宗教団体の支援を受けたり、宗教団体が政治力を発揮したりすることが、民主主義にとってとっても危険なルール違反であることが、わからないのです。
これは、政教分離や信教の自由、つまり民主主義の基本ルールから、ずいぶん遠い状況だと思います。
*統一教会(世界基督教統一神霊協会)は、現在は、世界平和統一家庭連合と名前を変えています。新聞などは「旧統一教会」と表記しますが、本稿では歴史を尊重して、統一教会(Unification Church) と呼ぶことにします。
文/橋爪大三郎 写真/©shutterstock












