コニタンの地元・千葉では
連日の大物投入も立憲候補が落選
だが、ここでも千葉県を選挙区とする小西氏が起こした騒動の影響は無視できない。千葉県内の立憲自治体議員が頭を抱える。
「有権者から『なんで処分しないんだ』と言われることも、逆に、支持者から『あれくらいで処分していたらダメ』と言われることもあり、大変です。9日に投開票された千葉県議選では、千葉5区に含まれる浦安市で、立憲候補が定数2に入れず、落選しました。
浦安市には、岡田克也幹事長や野田佳彦元総理ら大物が連日入って、千葉5区補選の候補と県議選の候補と一緒に支持を訴えていただけに、手痛い負けです。千葉5区補選に向けて、嫌なムードです」
当の小西氏は11日、「サル」「蛮族」発言について「衆院憲法審査会の先生方を始めとする皆様に深くお詫びを申し上げます」などとTwitterに書き込むのみ。幹事長による注意も、党の規約で定められている4段階の処分のうち、最も軽いものだった。
自民や維新が国会の場での謝罪を求めても、小西氏に近い杉尾氏が「ご容赦いただきたい」とかばい、事実上、国会での謝罪を「拒否」したことも、火に油を注いでいる。
全国紙政治部記者はあきれながら、首をかしげる。
「自民の不祥事には厳しいのに、自分たちの不祥事では、最も軽い処分と、Twitterでの謝罪で済まそうとする。メディアに圧力をかけたことに対する本人の謝罪はなし。そんな甘い対応では、この問題は終わらないということに、立憲はなぜ気づかないんでしょうか」
サル騒動や、それに対する立憲の対応も含め、有権者は23日に審判を下す。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班