真夜中のどんちゃん騒ぎにマナー違反の焚き火
キャンプ場やキャンパーへの取材で最も多かったトラブルが、やはり騒音だ。
標高1200mの静かな森の中にある「高ソメキャンプ場」(長野県松本市)では、夜9時以降は「サイレントタイム」として、静かに過ごすよう利用者を求めている。
しかし、9時を過ぎても楽器を演奏したり、スピーカーで音楽を流したりする迷惑行為があり、たびたびクレームが寄せられている。
キャンプ場としてはチェックイン時に案内を強化し、繁忙期には宿直担当をつけて夜間の見回りを実施するなど騒音対策をしているものの、キャンパーからは怒りの声が聞かれる。
長野や新潟でよくキャンプをしているという東京都渋谷区の30代男性は、キャンプサイトでの音楽の騒音に憤る。
「近くに他の利用者がいるのに音楽を爆音でかけている人には本当にムカつきます。せっかく自然を楽しみに来たのに、隣でクラブミュージックみたいな曲がズンズン流れていたことがあって。クラブとかフェスに行けよって思っちゃいますね」
一方、キャンプ歴20年以上の40代男性は「コロナ禍でキャンプ場に人が増えたおかげで、いろんな迷惑行為を経験してきましたよ」と、周囲への気遣いに欠ける“迷惑キャンパー”にため息を漏らす。
「あるときは、夜中2時とか3時とかにドンチャン騒ぎをしているグループがいて、寝られませんでした。トイレついでに様子を見ると、燃えるわけがないような大きい丸太を焚き火に突っ込んで大笑いしてました。
またあるときは、若い5人組がガチで野球していました。バットをフルスイングして他のキャンパーのほうへボールが飛んでいって、机に当たったみたいで『ガチャーン!』と。さすがに非常識でびっくりしました」