90代の男性と2回目の食事でホテルにチェックイン
「もう90歳も過ぎました。長くて5〜6年、短かければ2〜3年……いえ、明日があるかどうかもわからない。ですからね、できるだけいい思い出を作っていきたいんです」
と老年男性のSさんからパパ活の誘いを受けたのは、AV出演やデートクラブ在籍の過去を持つ、2人の子持ちでバツ2のシングルマザー、K子さん。55歳だ。
「知人が開いた3対3の合コンのような食事会でその方とは知り合いました。男性陣はみな高齢でしたが、フレンチのコースを楽しみながら、いろいろなお話をしましたよ。遊郭で童貞を捨てたお友達の話とか、クラブのホステスさんと仲良くなった話とか」
男性陣のうち、2人はすでに妻に先立たれ、もう1人の男性Sさんの妻は長く要介護状態で意思の疎通もほぼ不可能状態。さらに、現役を退くと酒席も減り、女性と色っぽい話もできなくなる。その反動なのか、久しぶりの機会に男性たちは大いに盛り上がっていたそうだ。
「数か月に1回、こんな感じでみんなで集まって食事をしながらお話をする機会を持ちたいね」という話になってその日の会はお開きとなったが、その後、男性陣のひとりから「Sさんとお風呂に入って背中を流すような時間を作ってくれないか」との提案があった。
Sさんは現役時代にいくつかの事業を展開する経営者で、会長とまで呼ばれるような人物だった。いわゆる富豪である。
「社会的地位のせいか、プライベートで自由に女性と楽しむことが難しかったようです。20代半ばで奥さんと結婚した後は、銀座のクラブや出張時に遊ぶようなことはあっても、愛人をもったり、不倫をすることもなかったそうなんです。だから、少なくとも30〜40年くらいは女性とイチャイチャしたり、恋人トークしたりすることはなかったんじゃないかな?」
Sさんの妻は認知症で10年以上もの間、介護を受けながら生活をしている。毎日、家事や介護をするヘルパーさんに来てもらっているため、日常生活でSさん自身が困ることはないが、やはり死ぬ前に女性と肉体関係を持ちたかったのか。しかし……。