レビューサイトという器を見つけたときに
「これは来たぞ」と思った

R-1グランプリ3位・寺田寛明は「付和雷同」でエゴサ!?「いろんなネタを試して試して、レビューサイトという題材が見つけられたのは12月。モニターレンタルに16万円かかりました」<決勝舞台裏・本人手記>_2
楽屋でオープニングを見ているところ
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去年の決勝後にいろんな方からご意見をいただきました。ナイツ塙さん、バカリズムさん、カズレーザーさんらがYoutubeで「あのネタはフリップがベストの見せ方じゃない」「フリップはもうテレビに合ってない」と言っているのを見た時から、今年は紙のフリップをやめて絶対にモニターを使おうと決めていました。予選でモニターレンタルに16万円かかりました。

今年のネタは「ことばレビューサイト星1」というものです。

モニターを使うことを決めたとき、自分の中で「モニターでやる意味があるネタにしたい」という気持ちが生まれました。「普段、画面で見るものじゃないとモニターにする意味がない」と思えて、いろんなネタを試して試して、レビューサイトという題材が見つけられたのは12月でした。

僕の中では、ネタは題材を見つけられるかどうかですべての勝負が決まります。塾講師として働き、国語に触れる機会が多いせいか、日本語にツッコミを入れるようなネタは結構前から作っていましたが、それだけの内容だったので、これまではそんなに笑いが起きることもなかったです。

でも、レビューサイトという器を見つけたときに「これは来たぞ」と思いながら作りました。「バレる!」(Creepy Nuts)の歌詞みたいだ。

いい題材が見つかったときは、もうスラスラとネタが作れます。「付和雷同」とかも一瞬でいけました。その流れになることが決まっていたかのように、一度も止まることなく作れました。気に入っている部分でもあるので、付和雷同で皆さんが絵を描いたりしてくれていてうれしいです。寺田寛明が「付和雷同」でエゴサしているという事実に震えるといい。