日焼けサロン、ネイルサロン、風俗、無料案内所、彫り師という様々な顔
――その経営をしながら、彫り師になる勉強もされたのですか?
その次に始めたのが、彫り師とネイルサロンの経営です。実は日サロとネイルサロンと入れ墨って、客層が少し似ていて。ファッションの一環で日焼けもネイルもするし、入れ墨を入れている人が日サロに来るケースも多い。
まあ彫り師の仕事は、 “入れ墨ってかっこいい”という入り口から興味を持ち始めたんですけど、「なんで肌に直接インクが入ったり、グラデーションで彫ったりできるの?」という仕組みの方に、次第に意識が向き始めて…。
独学で勉強して機械も自分で組み立てて、「イテテ」って言いながら、自分の体に彫り始めました。
今は忙しすぎるので、新しいお客さんは取らずに、既に予約を取られている方たちだけ進めている感じで、一旦休憩中です。またいつかやりたいとは思っていますけどね。
――その次に、無料案内所を始められたのですか?
彫り師を始めた数年後に、無料案内所と風俗の経営を始めました。風俗はもうやめちゃったんですけど、10年くらいはやっていたかな。山梨エリアだけの経営でしたけど、一番多い時は15店舗くらいデリヘルを経営していて。
ただ、脱税みたいなことをしていたら、案の定バチが当たって、国税局の調査が入って…結果的には、その事業を立ち上げた意味もほぼなかったくらい(笑)。その傍らで、フリーペーパーを創刊したんですけど、これがいよいよ、瓜田純士との因縁に関係してくる話です。
♯2 瓜田純士との出会いと事件の全真相はこちらから
♯3本当の喧嘩ってのは、誰もいない山奥に連れて行ってはこちらから
♯4ヤクザとも渡りあってきたバン仲村のアツい想いはこちらから
取材・文/佐藤麻水
撮影/浅井裕也