日焼けサロン、ネイルサロン、風俗、無料案内所、彫り師という様々な顔

「15店舗くらい風俗店を経営してたけど、脱税みたいなことをしてたら国税局が入って…」バン仲村の知られざる半生。サッカー少年が、甲府有数の実業家になるまで〈『BreakingDown』で因縁の対決〉_3
甲府市内にある、バン仲村氏が経営する無料案内所
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――その経営をしながら、彫り師になる勉強もされたのですか?

その次に始めたのが、彫り師とネイルサロンの経営です。実は日サロとネイルサロンと入れ墨って、客層が少し似ていて。ファッションの一環で日焼けもネイルもするし、入れ墨を入れている人が日サロに来るケースも多い。

まあ彫り師の仕事は、 “入れ墨ってかっこいい”という入り口から興味を持ち始めたんですけど、「なんで肌に直接インクが入ったり、グラデーションで彫ったりできるの?」という仕組みの方に、次第に意識が向き始めて…。

独学で勉強して機械も自分で組み立てて、「イテテ」って言いながら、自分の体に彫り始めました。

今は忙しすぎるので、新しいお客さんは取らずに、既に予約を取られている方たちだけ進めている感じで、一旦休憩中です。またいつかやりたいとは思っていますけどね。

――その次に、無料案内所を始められたのですか?

彫り師を始めた数年後に、無料案内所と風俗の経営を始めました。風俗はもうやめちゃったんですけど、10年くらいはやっていたかな。山梨エリアだけの経営でしたけど、一番多い時は15店舗くらいデリヘルを経営していて。

ただ、脱税みたいなことをしていたら、案の定バチが当たって、国税局の調査が入って…結果的には、その事業を立ち上げた意味もほぼなかったくらい(笑)。その傍らで、フリーペーパーを創刊したんですけど、これがいよいよ、瓜田純士との因縁に関係してくる話です。

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取材・文/佐藤麻水
撮影/浅井裕也