〈津市・16人不倫教頭を直撃〉元妻の告白「私と不倫相手を比べて手帳に点数をつけていたことに声をあげて泣きました」市民から“更迭”要望書をだされた教頭は記者の直撃に…
三重県津市立の小学校に勤める教頭A(50代)が、これまで16年間にわたり8人の女性と不倫し、市民団体から即時更迭を求める「要望書」が提出された問題で、Aの元妻のB子さんが集英社オンラインの取材に答えた。一方でAは記者の直撃に対し「不倫をした事実は一切ない」と断固否定。しばらく問題は収束しそうにない。
「家にいるときも必ず手帳は持っていて…」
教育者としての評判も高く、バンドや劇団にも所属して活動、と順風満帆な人生を歩んでいた教頭Aに“16人との不倫”が発覚したのは、2019年5月のことだった――。
自室のタンスから見つかったのは、不倫相手との逢瀬を克明に記した20冊分の「三重県教職員手帳」に加え、不倫相手と撮ったプリクラや、性行為を撮影したSDカード。当時の心境について、「なにもかもが一瞬にして崩れ去る感じだった」と語るのは、25年間にわたり夫のAに連れ添ってきたという元妻のB子さん(50代)だ。B子さんは集英社オンラインの取材に、時折声を詰まらせながらも心境を語った。

ギターを弾くA教頭(知人提供)
「浮気が発覚するまでは、家族サービスもたくさんしてくれる『よき夫でいいパパ』だと思ってました。Aは私より年上でリードしてくれるし、どんなに仕事が忙しくても、家族との時間は大切にしてくれる。毎年1回は、祖父母に子どもをあずけて夫婦旅行にも出かけていました」
B子さんはAが30歳のころに結婚。新婚当時からAは人権教育に力を入れており、仕事の都合で帰りが遅くなることも珍しくなかった。それでもB子さんが「この時間は子どもの面倒を見てほしい」と頼むと、職場を“中抜け”してでも自宅に戻って育児に励み、土日も家族サービスに徹していた。だが、いつも「手帳(三重県教職員手帳)」だけは肌身はなさず持っていたという。

裁判でも提出されたAの教職員手帳の一部(知人提供)
「家にいるときも、出かけるときも必ず手帳は持っていて、当時から『この人やたらメモするな』とは思っていました。でも、これまでA以外の男性と付き合ったこともないし、私は年下だったので『大人の男性ってこういう感じなのかな?』と、とくに不審に思ったことはありませんでした。
私がトイレやお風呂から戻ってくると、Aはいつも手帳をパタッと閉じていましたが、むしろ『手を止めて私の話を聞いてくれようとしてる』と思っていたので、まったく疑うという概念がなかったんですね。あと、カバン類も絶対に触らせてくれなくて、ちょっとでも持とうとすると『いや、大丈夫、大丈夫』と言って避けようとしてきました。でも当時、私はそこまで深く考えていなかったんです…」(同)
タンスを軽い気持ちで開けてみたところ、すべてが崩れた
そんな幸せな結婚生活に暗雲が立ち込めたのは、2018年のこと。育児がひと段落し、B子さんもバンドを活動していくうちに、Aの態度が「変わっていった」という。
「後で知ったことですが、私が参加したバンドにAの不倫相手のC子が入ったんです。それまではバンド活動で夜遅くなっても何も言ってこなかったのに、C子が入ったとたん、『帰ってくるのが遅い!』『こんな時間までなにやってたんだ!』と怒ってくるようになりました。それからAは、四六時中、私がどこでなにをしていても監視してくるようになって…。そんなある日、知人に電話で相談してみると、その知人が、Aが自身のバンド内のメンバーに手を出していたとを教えてくれて…」(同)

ステージに立つA教頭(本人SNSより)
旦那が浮気しているとは夢にも思わなかったため、B子さんは知人から打ち明けられても半信半疑の状態だった。そんななか、自宅の寝室のタンスを軽い気持ちで開けてみたところ、これまで夫婦で積み上げてきたモノがすべて崩れ去ったという。
「浮気していたという事実もそうですが、やっぱり一番許せなかったのは、妻である私を不倫相手と比べて点数を付けていたこと。これを見たときは声をあげて泣きましたし、電車に飛び込もうとも思いました。さらにAは、この手帳が見つかったあとに、子どもたちに対して『オレの不倫は遊びだし、終わったことだけど、お母さんは名誉棄損(教育委員会に告げ口をした)をしてきたから犯罪なんだよ。一家がバラバラになったのはお母さんのせいなんだよ』と言ったんです。ずっと信じてきた人が、まさかこんな人だとは思いもよらず、ショックでした。
今となっては、Aに求めるものはなにひとつないです。ですが、学校は教育機関ですし、『こんなサイコパスのような人間を教頭という立場に置いておけない』というのが私の思いです。市の教育委員会は、子どもたちを一番に守らないといけないのに、なぜこんな異常者を教育の現場に立たせ続けるのでしょうか? 疑問でなりません」(同)
B子さんは友人とともに市民団体に接触、多くの賛同者らとAの更迭を求める「要望書」を市と教育委員会に提出した。

提出された「要望書」
記者の直撃にA教頭は「違います」
これに対してAは何を思うのか。現在Aは手帳に載っていた“16人”のうちの1人と再婚し、かつての妻B子さんや子供と過ごした一軒家で暮らしている。
10月6日の朝、家を出たAを記者が直撃した。
――「集英社オンライン」です。元奥さんの件について、いろいろとお話を聞きたいのですが。
「……」
――複数の女性と不倫したのは事実ということで間違いないでしょうか。
「違います」
――まったく不倫はしていないと。
「はい」
――裁判で判決もでていましたが、どうお考えですか。
「事実とは違います」

記者の直撃に応じるA氏(撮影/集英社オンライン)
そう言い残すと、そのまま車で走り去っていってしまった――。
更迭の「要望書」が提出された津市教育委員会はどう考えているのか。学校教育課の課長はこう答えた。
「今回、Aに対し『更迭』を求める要望書が出されたのは把握していますし、その内容についてもすべて目を通しています。それ以外にも、本件に対し市民の方たちから寄せられた声は本人に伝えるとともに、県の教育委員会とも共有していますが、令和4年度にAを教頭という立場に復帰させたことについては、人事に関わることなのでお話は差し控えさせていただきます。
また、要望書に記されている『信用失墜行為』についてですが、各都道府県の教育委員会ごとに判断基準が異なり、あくまで上(三重県教育委員会)が判断するので、こちらではなんとも…。もちろん私個人としては『うーん…』という思いはありますが、あくまでプライベートということもあり、A本人と話しても否定するわけですから、こちらは現場での対応を続けていくしかないという状況にあります。こちらといたしましても、本件の影響が広がり、その学校に通われるお子さまや保護者の方たちが不安になることを一番に危惧していますので、そちらに対しては今後もしっかりと対応させていただく形になります」

津市役所(撮影/集英社オンライン)
市民団体がおこなった、Aの更迭を求める署名は現在500人を超えているという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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