〈山田養蜂場・専務〉愛車はプジョー、エンジンふかして片手運転で田舎道を爆走!“パパ活専務”ボンボンの履歴書。中学時代は剣道部で「陰キャ」と呼ばれた過去も…「イキッた田舎者って感じでスマートさには欠けました」
通販事業の拡大に成功し、養蜂業者として抜群の知名度を誇る「山田養蜂場」(岡山県苫田郡鏡野町、山田英生社長)の御曹司、山田満生容疑者(33)=警視庁が東京都迷惑防止条例違反と児童ポルノ禁止法違反などで逮捕=。「パパ活」で知り合った女性に都内の入浴施設で盗撮をさせたり、女子高生にわいせつ動画を送らせるなど明らかになった行為の数々に、地元が受けた衝撃は計り知れない。満生容疑者の足跡を追った。
「ザ・金持ち」って感じでした
同社の二代目・山田英生社長は三男一女をもうけ、その次男が満生容疑者だ。関西の高校に進学するまでは地元の公立小、中学校に通っていた。

山田満生容疑者(本人SNSより)
「小学生のころは妹さんと一緒に登校していたのが記憶にあります。妹さんは身体が弱かったので、手を繋いで一緒に歩いていて、妹が遅れたら待ってあげたりと優しいお兄ちゃんでしたね」(近隣住民)
満生容疑者の2歳年上になる兄の同級生も中学時代を振り返る。
「『みっちゃん』と呼ばれていた満生くんとは、2つ違いなんで中学でかぶってました。中学生時代はすごく大人しくて、関わる友達も今で言う『陰キャ』のような子たちで、満生くんはその中のリーダー格って感じでした。あの家系はみんな身長が低くて、満生くんも小柄だったし、中学時代にはモテていた印象はないですね」
部活は剣道部に所属、足が速いことから陸上大会にも出場するスポーツ少年だった。
年上からは「陰キャ」と見られていた満生容疑者だが、4歳年下の弟世代からは、まぶしく見られていた存在だったようだ。地元の後輩男性は語る。
「満生さんの弟とは親交があったのですが、彼が『兄貴はイケメンだし、スポーツマンで勉強もできる。女の子からモテるんだよ』と自慢していました」

中学時代“みっちゃん”と呼ばれていた満生容疑者(知人提供)
そんな中学時代を過ごした満生容疑者は、岡山を離れて大阪府内の私立高校に進学。卒業後まもなく帰郷すると、早くも羽振りのよさを見せつけるようになったという。前出の後輩が続ける。
「自宅にはベンツをはじめ何台も外車があって、とっかえひっかえそれを乗り回していましたね。ロレックスのような高級腕時計もたくさん持っていて、ザ・金持ちって感じでした。10代からそんな暮らしぶりの人間は、こんな田舎にはいませんから、相当目立っていたと思いますよ。でも、助手席に女性が乗っていたのは見たことなかったですね。
僕の同級生が満生さんの会社で働いていたので、その縁でよく一緒に飲みに行っていましたが、いつも満生さんのおごりでした。毎回2〜3万円はかかりましたが、全部支払ってくれました。でも、一緒に飲みに行ったときにナンパしたこともないし、女性がらみの話も聞いたことなかったので、当時は女性関係が派手な印象はないんですよね…」
イキった田舎者って感じでスマートさに欠けます
前出の兄の同級生も、「大人」になった満生容疑者の変ぼうぶりに驚いたという。
「中学生のころまでと違って、ずいぶん印象が変わっちゃいましたね。彼はセダン型の黒いプジョーによく乗っていて、エンジンをふかしながら細い道をすごい速さで走るんですよ。しかもサングラスかけてシートを倒して片手運転ですから、危なくてしょうがない。まさにイキった田舎者って感じでスマートさに欠けますわ」

約10年前の満生容疑者(本人Facebookより)
そもそも「山田家」は桁外れの金持ちで、地元では“殿様”のような存在だったという。
「子供ながらに彼の家は『別格』だと当時から感じていました。服装は派手でもないし、金持ち自慢もしないからイヤミなところはないんだけど、家にテニスコートはあるし、友達が10人以上で遊びに行っても悠々と過ごせるほどの部屋にテレビが3台あって、全員でテレビゲームができました。満生くんのお兄さんが地元のサッカーチームに入ったときは、ユニフォームも一新されましたからね」
子供時代から山田家の「金満」ぶりを見慣れていたはずの兄の同級生だったが、レベルの違う出来事を目の当たりにする。
「20年ぐらい前なんですけど、山田養蜂場に続く1車線の道路が通勤時に混雑するってことで2車線になったんですよ。山田養蜂場が急成長したのは関連会社の通販企業『株式会社ミコー』の力が大きいのは有名な話で、地元ではみんなミコー道路って呼んでますよ」

山田養蜂所(撮影/集英社オンライン)
さらに地元を驚かせるような申し出をしたこともあったという。消防団員の50代の男性が語る。
「毎年、鏡野町に多額の寄付をしていて、『みつばち文庫』を通して全国の小学校に本もたくさん寄贈しているしね。だから、山田養蜂場に続く1車線の道を2車線に広げたりと町も優遇しているんだろうね。
毎夏行う納涼祭も養蜂場の大きな駐車場から花火を打ち上げていたし、地元では絶大な力を持っているよ。でも3年くらい前に、消防署に防災ヘリコプターを寄付したいと申し出をしたと聞いたときはひっくり返りそうになったね。しかも2億円くらいするすごいヘリなんだよ。維持費もかかるし、パイロットがいないからって断ったけど、それだけ潤沢な資金があるんだろうね」
花火は中止「事件のこともあったので控えたほうがいい」
山田養蜂場は、岡山の郡部発の地元密着型優良企業。通販業を担うコールセンターなど、地元の雇用創出にも大きく貢献してきた。ただ、同族経営ならではの脇の甘さが、跡継ぎの無軌道ぶりを助長したというそしりも免れることはできないだろう。消防団員が続ける。
「満生があんな犯罪に走った理由はよくわからないけど、社長は親バカだったことは間違いないよ。高校出たての若造を自社に入社させて、30歳前後で役員にして子会社の社長にもさせているんだから。修行のためにどこかの企業に勤めさせて戻ってくるとか、平社員として長く雑巾がけさせるのが普通でしょ。だから、満生も勘違いしているとこもあるだろうね。まあ、山田養蜂場の後ろ盾もあって町会議員から県会議員になった親族もいるから、彼なんかは今回の事件で矢面に立たされるだろうね」

満生容疑者が代表取締役をつとめる「みつばち農園」(撮影/集英社オンライン)
地元密着型で知られる山田養蜂場は、毎年夏の盆終わりには『山田養蜂場納涼祭』と銘打ったお祭りをおこない、花火も打ち上げてきた。だが、今回の事件で地元の夏の風物詩も中止となった。
「納涼祭自体はコロナが流行りだしてから中止していて、花火だけ打ち上げていましたが、今年は『事件のこともあったので今のところは控えたほうがいい』ということで、自粛の声が上がりました」(山田養蜂場広報担当者)
ボンボンが起こしたハレンチ極まりない事件の余波は、当分収まりがつきそうにない。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。
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shueisha.online.news@gmail.com
X(Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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