風俗店のオーナーが語る「出禁客」の仕組み

被害女性と同じマンションに住む20代女性は、何度か被害女性をマンション内で見かけていたという。

「まさか彼女が自分と同じマンションに住んでいるとは思いませんでした。彼女は吉原でも有名な人で、特に『雪華(源氏名)」というTwitterアカウントは数万人ものフォロワー数を抱えており、男性だけでなく同業者にも人気でした。でもマンションで見かけた時も高級ブランドをひけらかすような感じの人ではなく、とても控えめなニット姿でブランド品などは身につけてなくて、会釈もしてくれて、美人で優しそうなお姉さんって印象でした」

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事件現場となった高級風俗店
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今回、被害にあったAさんを刺した男は、「出禁」を本人から言い渡されながらも変装して男性従業員の目をかいくぐり入店。その後、凶行に及んでいる。

事件が起きた高級店の近くで店を構える風俗店のオーナーに、出禁客の仕組みについて聞いた。

「従業員の女の子に乱暴したり、しつこくしたりして『この方は次に来たら入れないで下さい』と指定された場合は、その女の子だけを対象に出禁にします。さらに次の来店時に当たった女の子からも出禁を指定された場合は、店全体で出禁にします。あとは新人を狙って無理なプレイを強要したりするお客様もいるので、その方は内々で新人に限って出禁にするという場合もあります」

だが、中にはあきらめの悪い客もいる。実際に出禁にした男性客が巧妙な手口を使って店に紛れ込み、対面することになったという恐怖の体験をした風俗嬢、アイコさん(28歳)は言う。

「ほとんどの風俗嬢は“姫予約”と言って、お客さんから直接連絡を受けて予約を受け入れています。私のその出禁客は、TwitterのDMから名前を偽名に、携帯電話も以前のものとは別の番号で、まったくの別人を装って予約をしてきました。
私はてっきり、一見さんかと思い受け入れてしまったのですが、部屋に入った途端に男がメガネとカツラを取ってその出禁客だと気づき、驚きました。『会いたかった』と言われて、私も驚きすぎて体が固まりましたが、服を脱がせて、男がよそ見した隙に部屋を飛び出してボーイを呼んで、つまみ出すことに成功しました。あの時、あのままだったら本当にどうなっていたかと思うと、いまだに恐ろしいです」

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「姫予約」とは、このように風俗嬢自らが客とDMでやり取りをする