80代と思われる男性もハマるライブチャット

チャットレディはチャットルームやスタジオと呼ばれるオフィスの他、自宅などでライブ配信を行い、入室(ログイン)してきた男性と話をしたり、アダルトな内容の映像を見せることで報酬を得る仕事だ。

チャットレディの多くが20代の若い女性だが、人妻・熟女を専門にしているサイトも存在し、そこでは40代、50代、60代の熟女世代も活躍している。55歳のI美さんもそんなチャットレディのひとり。

「もともと介護系の仕事をしていて、知人が某チャットルームを立ち上げるということで声をかけられ、この仕事を始めました。始めた時点で50歳を超えていたので、需要なんてあるのかなと疑問に思っていたのですが、50〜60代どころか、時には80代と思われる男性も利用されているんですよね。

私の配信にログインしてくれる方の半数以上は50〜60代。残りが40代と70〜80代です。常連男性も3~4人いて、その方々は60~70代です」

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チャットレディをするI美さん(55歳)
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I美さんが所属するチャットスタジオを運営するアキラさんにも、チャットレディとユーザーの年齢層について聞いた。

「うちに在籍する女性はレギュラー(週1回以上の出勤)が約15名で、準レギュラー(月1回以上の出勤)が20〜30名です。平均年齢は45.8歳、最年長は63歳。7割が40〜50代だからメインの客層も自ずと40~70代、特に60代のユーザーが多くなっています」

ライブチャットというと若者の文化というイメージがあるかもしれない。また、パソコンユーザー世代である中年層が夢中になっているというのは想像できるが、実際にはチャットレディもユーザーも60代以上の高年齢層も存在している。

I美さんの常連客であるKさんという男性は、ここ半年ほどI美さんが出勤するたびに、毎回ログインするほどの入れ込みようだ。

「1回あたりのログイン時間は約30分と短いですが、1日に2〜3回もログインしにきてくれます。私の出勤日数が週に2〜3日。30分のログインだとユーザーが支払う金額は3000〜5000円なので、多いときで月10万円以上、私にお金を使っていることになりますね」(I美さん)