チャットに累計500万円使った60代男性も

Kさんは、プレゼントも月1〜2回送ってくるそうだ。

「私の所属するチャットサービスには商品を選んでチャットレディにプレゼントできるシステムがあって、これを利用して化粧品や香水、下着、大人のおもちゃを贈ってくれるお客さんが多いです。ですが、Kさんはある日、運営会社宛にご自分で購入したコスチューム風の水着を贈ってきたんです。私が『小さい頃に背が高くて、当時流行っていた“女子プロレスラーになったら?”とよく言われてた』と話したことがあったからかもしれません」

I美さんはプレゼントの水着を着てチャットに臨んだ。

「Kさんは絵を描くのが趣味なようで、その後も旅行先の風景画などが贈られてくることもありました。『お気持ちだけでうれしいので大丈夫ですよ』とお伝えしても、絵のデータがどんどん送られてくるんです……苦笑」(I美さん)

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I美さんはこのチャットルームで高齢者たちとチャットをする

プレゼントを受け取った後には、Kさんから感想を求められるのだが、

「『すごい上手ですね。プロみたい!!』などと褒めてあげるとすごく喜ぶんです。60代、70代の男性は『話を聞いてほしい』という方が多いですね。素敵ですね、カッコいいなどと褒めるとすごく嬉しそうにしますよ」

褒められるとKさんは無邪気に喜び、そして満足そうな表情を浮かべるという。Kさんは、ネット上に恋人がいるという感覚でいるのだ。

カメラに映るKさんの自宅の背景から察するに一軒家に住んでいて、いつでもチャットに繋げられる環境や散らかった部屋を見るに、「離婚か死別かはわからないけど、おそらく一人暮らし」だとI美さんはいう。独りで過ごす寂しさを癒すために、余りある時間の一部をKさんはライブチャットに没頭して費やすことを選んだようだ。

だが、彼がユーザーの中で特別お金を持っているのかといえば、そんなことはない。

このチャットサービスは、ユーザーがステージでいくら使ったかがわかるシステムになっており、高齢者ユーザーには遊ぶお金もそれなりに自由がきく経済力をもつ人も少なくないという。中には「累計で500万円以上も使っている60代男性もいますよ」(前出・アキラさん)とのこと。

I美さんも「『もうポイントがなくなってしまうから、しばらく会いに来られない』とカツカツの予算を振り絞ってチャットをする人もいますが、画面に映るお部屋などを見ていると大半の方はお金も時間も余裕があるタイプに見える」と話す。