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「フォー!」大流行で“破格のおこぼれ”

お笑いコンビ・レイザーラモンの名が広く知れ渡ったのは2005年。

レイザーラモンHG(以下、HG)が腰を激しく振りながら「フォー!」と叫ぶ芸風で流行語大賞トップテン入りを果たしたのだ。

当時、世間的には無名の存在だった相方、レイザーラモンRG(以下、RG)は相方の活躍をどう感じていたのか。RGが振り返る。

「嫉妬とかはまったくなくて。というのも、その頃はまだ大阪から東京へ進出して売れた芸人が今ほどいなかったんです。

2000年代の頭といえば、ちょうどM-1グランプリが始まった頃。大阪の芸人では、優勝した中川家さん、フット(ボールアワー)さんが全国区になって。あとは『はねるのトびら』に出ていたキングコングくらい。

だから、むしろうちの相方がすごいことをやってくれたという誇らしさを感じていました。あれだけテレビやイベントに引っ張りだこだったんで。僕もおこぼれをもらってましたし」

レイザーラモンRG「もう時効だから告白します…」。相方HGの大ケガ、月給7000円生活を経て誕生した「あるある」ネタはフジモンのパクリだった_1
レイザーラモンRG
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2005年の流行語大賞を受賞したのが、ライブドアの社長だったホリエモンこと堀江貴文の「想定内(外)」。六本木ヒルズ森タワーに本社を置くベンチャー企業の社長が頻繁にメディアに取り上げられていた。

「あんときは景気がよかったなぁ。ITバブルの追い風が吹いていて、相方のCM撮影についていったら100万円もらえたなんてことも。

大阪から出てきたのに相方だけが売れ、自分はたまに仕事があってもスベってばかり。籍を置いていた吉本新喜劇で当時座長だった小藪(千豊)さんが必ず出番を用意してくれたことをはじめ、芸人仲間にはとにかくお世話になりました」