集英社オンライン
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    特集・漫画一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    特集・漫画一覧を見る
  • 連載
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    連載一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    連載一覧を見る
  • カテゴリ
    • エンタメ
    • 教養・カルチャー
    • ビジネス
    • 暮らし
    • ヘルスケア
    • ファッション
    • グルメ
    • スポーツ
    • 恋愛・結婚
    • 占い
    • 美容
    • お知らせ
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
集英社オンライン

Follow Us

トレンドタグ
TREND
  • #狛江
  • #大塩衣与
  • #博多
  • #寺内進
  • #川野美樹
  • #刺殺
  • #ルフィ
  • #狛江強盗殺人
  • #福岡県警
  • #ストーカー殺人
  • #強盗殺人事件
  • #レンタカー
  • #ワタナベユウキ
  • #殺人
  • #リサイクルショップ
タグ一覧を見る
人物
PEOPLE
  • 伊澤彩織
  • 酒井俊幸
  • 上間陽子
  • ケヴィン・ウィルソン
  • 黒川勇人
人物一覧を見る
エンタメ 2022.12.30

「テレビで忙しいのに、漫才のネタまで作って偉い? それ、逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い

テレビから消えた芸人――ウーマンラッシュアワーの村本大輔は今、何を考え、何をしているのかに迫る連続インタビュー。日本のお笑い界やテレビとは距離を置き、現在、渡米準備中の村本。言葉や文化の壁に直面しながらも、なぜ彼は挑戦を続けるのか?

  • 村本大輔
  • 金愛香
  • #金愛香
  • #ウーマンラッシュアワー
  • #村本大輔
SHARE

村本大輔インタビュー♯1

村本大輔インタビュー♯0、♯2、♯3を読む

「テレビから消えた芸人」ウーマン村本を追いかけた映画『アイアム ア コメディアン』が突きつける日本人の”生きづらさ”の正体

アメリカに行って解消された「日本のお笑い界への違和感」

「テレビで忙しいの漫才のネタまで作って偉い? 逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い_1

現在、アメリカでスタンダップコメディアンとして活動するための準備を進めている村本。英会話もそのひとつだが、文化も風習も違う人々を、異国の言葉で笑わせることは並大抵のことではないはずだ。

――今、英語を勉強する頻度はどのくらいですか?

ドキュメンタリー映画監督のミキ・デザキって知ってる? 彼が俺の英語の先生。彼は日本国内外の社会問題に対してすごくいろんな考えを持っていて、『主戦場』という映画を撮ったんだけど、コメディーも大好きで、俺のことも追おうとしていたんだよね。

社会問題についての知識と語学力。その二つを持ってる先生ってなかなかいないから、彼との会話の中で新たなネタが生まれたりもする。

でもさ、一時間のプライベートレッスンでギャラが7500円なんだよ。ぼったくりじゃね? それでいて俺が勉強嫌い過ぎて逃げていたら「逃げるな!」って連絡が来たりします(笑)

勉強をするのはそんなときかな。

――村本さんはすでにアメリカやイギリスでもライブをやって来ていますが、スタンダップコメディと日本のお笑いの一番大きな違いは何でしょうか?

ずっと長い間抱いていた疑問があって……。

例えば日本で人気のある若手芸人がM-1グランプリなんかに出たとき、彼らのファンの人たちが「テレビにたくさん出て忙しいのに、漫才のネタまで作ってすごい!」とか言うけれども、「本職どっちやねん」って俺は思うね。

「漫才のネタをたくさん作るのに、テレビにも出てすごい」だったらわかるけど。逆やん。

テレビで披露する漫才って、お茶の間で一体誰が笑っているのかすらわからず、笑わせているという実感が持てない。そこにずっと違和感を持っていたんだけど、アメリカに行って解消された。

ケヴィン・ハートっていうコメディアンは、ひとりで十万人もの集客が出来るんだけど、ロサンゼルスの『ザ・コメディ・ストア』という小さなクラブで、まだやってんのよ。普段から、普通に。

何故かって、コメディアンはお客さんの生の空気感を忘れてしまったらコメディアンではなくなるから。

もちろんスベって失敗するときもあるんだろうけど、生身の客を前に毎回、挑戦を繰り返しているのは圧倒的な違いだと思う。ネタを披露するからこそ、自分は「芸人」なのだということがわかっているんだよね。

福井にいたころは原発のネタなんて考えもしなかった

「テレビで忙しいの漫才のネタまで作って偉い? 逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い_2

あと、もう一つ。俺がイェール大学で授業をしたときに、日本の文化についてすごく詳しい生徒から受けた質問が面白かった。

「あのー、“インテリ芸人”って言葉はなんですか? アメリカでは芸人は、大学に行って勉強して賢い人がやるものです。日本のバラエティー番組を観て思ったのですが、あえて“インテリ芸人”って呼ぶのは一体何故ですか?」と。

芸人というのはいろんな物事に精通していて、アメリカでは芸人のことを思想家、哲学者、アクティビストといった名称で呼ぶ人もいるくらい、社会で起こっている物事と繋がっているわけ。

本当のインテリジェンスは、ただ高学歴だとか偏差値が高いところに通っていたということではなく、リテラシーを持って自分の意見をしっかりと言えるということだと俺は思う。

日本に関しては、例えば朝の情報番組でニュース速報が入っても、そこにいる芸人はそのことについて一切触れない。いや触れるんだけど、そこに専門知識は無いんだ。

さらに専門知識を持っている人へのリスペクトも無いし、テレビ局もそれを求めていない。例えば出演者のコメンテーターが、ネット上のデマを鵜呑みにして拡散しても、最後は芸人の洒落で済ませてしまう。

結果的に今、起こっていることに対して、何も無いように振舞っていて、まさにそれが、テレビの前にいる人間の無関心さを画面に映し出しているように俺には思える。

――改めて聞きますが、日本ではなく、何故アメリカでチャレンジをしようとしたのでしょうか?

俺はよく地元の福井県の原発についてのネタをやるんだけど、それは福井にいた頃は思いつきもしなかったのよ。それについて特に何も思わなかった。

だけど、地元から出てみて気付いた。日本のことも、外から見ることによって気付くわけやん。同じ場所にずっといると、「日本人として……」とかって思うことも無い。アメリカに行ったらそういうことも考えるだろうし。

一方で、「〇〇人として」って国籍で縛るのは嫌だと思う自分もいる。でもそれをどう実感して、自分の中に落とし込んでいくのか。自分がマイノリティーな存在であるときの方が、アイデンティティーについて考えることも増えるだろうしね。そこでアメリカに行こうと考えたってわけ。

「そのネタ、アメリカでは聞き飽きとんねん!」

「テレビで忙しいの漫才のネタまで作って偉い? 逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い_3

――村本さんの著書の中に「当たり前を疑えない人が増えている」とありますが、そう思われる一番の原因は何でしょうか?

それはやっぱり、いつも同じ景色、同じ会話、同じ物、同じ人……。ずっと同じルーティーンを続けているからだと思う。食べ物ひとつにしても、命をいただいているという実感もないでしょ。

『アンパンマン』の作者、やなせたかしさんは貧しい戦時中、目の前に食べ物(アンパンマン)が現れたらいいなーって夢があったそうなんだけど、今はもうコンビニとか、いつでも食べ物が手に入る世界が平気である。

アンパンマンが頭ちぎるときに一発「痛ッ!」とか言ってくれたら、あ、これは命なんだなって気付けると思うんやけど…(笑)

――コメディはそういう気づきを与えるツールでもある?

アメリカの芸人のネタを見ていると、ハッとすることはよくあるよ。

例えばデーオン・コールという人のネタに、「女性のニュースキャスターに白髪が生えたら弱々しく見えるからと若いキャスターに代えられるけれど、男性だと多少白髪があった方が説得力があると言われる。それって不平等じゃない?」というのがあるのよ。

そういうとき、笑ったあとで「確かに……」とハッとしたりして。真面目に考えると難しい議論でも、コメディで面白く伝えられることはあると思う。気づきというものは本来、面白いものなんやけどね。

――私も留学体験がありますけが、アメリカに行くとコメディアンとして、言語の壁とはまた違う壁に当たると思うんです。芸人として外国との文化の違いに苦しむことはありますか? 

あるね。

例えばカトリックのネタをしたとき、「そのネタ、アメリカでは聞き飽きとんねん!」って言われたときに、「え……」と思った。

日本だと宗教ネタってタブーに触る感覚があって、キリスト教の大国だともっと希少かと思ったんだけど、むしろやり倒されていた。

やべ……じゃあ俺には何のネタが……って。

何もない、何もわからないのが楽しい

「テレビで忙しいの漫才のネタまで作って偉い? 逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い_4

――日本でならウケるネタでも、海外だと面白さが伝わらないネタもありますよね。日本に住んでいる人なら誰もがわかるような単語だったり、前提になっているものが、そもそも向こうでは通じないのでは。

せやねん、せやねん。

それはアメリカのコメディアンでもそうで、ネタの中でアメリカの俳優の名前が出ても、俺にはわからなかったりする。

だけど俺がこれからやっていきたいのは、そういった固有名詞なんかを徐々に無くしていって、もっと本質的で普遍的なネタを作ること。

俺が世界で一番尊敬しているコメディアンのジョージ・カーリンにはそれが出来たから、彼のネタは彼が亡くなった後も残ってる。俺の場合はまず、言語の壁もあるから難しいけどねー……。

でもふと考えたときにさ、俺らみんなもともとは、胎児やったやん。この世に生まれるときに胎児が産道を通るのと、どっちが難しいんだろうって思うわけ。自分の手も足もわかってないやつが頑張って産道から出てきたのよ。

そう考えたらさ、なんかこう……俺には英語を教えてくれる先生もいるし、最高じゃない? 

楽しい。楽しいよ。何もないのが。何もわからないことが。


文/金愛香 撮影/U-YA

♯0はこちら、♯3はこちら
つづきの♯2はこちら

「テレビから消えた芸人」ウーマン村本を追いかけた映画『アイアム ア コメディアン』が突きつける日本人の”生きづらさ”の正体

最初のページに戻る

村本大輔

むらもと だいすけ

1980年、福井県生まれ。お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーのボケ担当。現在、アメリカでスタンダップコメディアンとして活動するための準備をしながら、全国各地で独演会を行っている

    金愛香

    きむ まなか

    1992年、大阪府生まれ。京都外語大学在学中、イギリスのリーズ大学に1年間留学。帰国後、舞台俳優を目指して上京。劇団主催『ロミオとジュリエット』でジュリエットを演じた翌年、右脳視床下部に海綿状血管腫が確認される。翌年、手術のため帰阪。術後の後遺症で左半身感覚麻痺が残り、現在はリハビリを行いながら執筆活動を行っている。

      SHARE

      Twitterをフォローしよう

      • HOME
      • エンタメ
      • 「テレビで忙しいのに、漫才のネタまで作って偉い? それ、逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い

      関連記事

      エンタメ 2022.12.30
      エンタメ / 2022.12.30

      「一番素直なコメディアンでありたい」村本大輔はなぜ自ら人の傷に触れ、それをコメディに昇華させようとするのか?

      村本大輔インタビュー♯3

      村本大輔
      金愛香

      エンタメ 2022.12.30
      エンタメ / 2022.12.30

      村本大輔が考える”ジョークと差別の境界線”。「世間の言葉に対する免疫力が下がってきている」中、コメディアンのあるべき姿とは

      村本大輔インタビュー♯2

      村本大輔
      金愛香

      エンタメ 2022.12.29
      エンタメ / 2022.12.29

      「テレビから消えた芸人」村本大輔との出会い――左半身が麻痺した私に彼が与えてくれた希望

      村本大輔インタビュー♯0

      村本大輔
      金愛香

      エンタメ 2022.11.21
      エンタメ / 2022.11.21

      なぜM-1グランプリで女芸人は優勝できないのか?-テレビでは3秒でわかる面白さを求められる

      女芸人の壁#1

      西澤千央
      集英社オンライン編集部

      エンタメ 2022.11.21
      エンタメ / 2022.11.21

      「芸人」ではなく「女」の仕事をさせられることに声を上げ始めた女芸人たち

      女芸人の壁#2

      西澤千央

      教養・カルチャー 2022.11.05
      教養・カルチャー / 2022.11.05

      「ピンで稼ごうというより、ギャラ折半を止めさせないようにしようと」売れっ子・井口の影に隠れたウエストランド河本の本音

      河本太
      吉田豪

      新着記事

      新着記事一覧を見る

      Tag

      • #金愛香
      • #ウーマンラッシュアワー
      • #村本大輔

      RANKING

      最新
      24時間
      週間
      月間
      最新
      24時間
      週間
      月間
      記事ランキングの一覧を見る

      RANKING

      最新
      24時間
      週間
      月間
      最新
      24時間
      週間
      月間
      漫画ランキングの一覧を見る

      SPECIAL

      最新情報をお届け

      毎日が、あたらしい

      • HOME
      • 新着
      • ランキング
      • ニュース
      • 教養・カルチャー
      • エンタメ
      • 特集・漫画
      • 連載
      • ロードショー
      • 占い
      • 編集部
      • カテゴリ
      • エンタメ
      • 教養・カルチャー
      • ビジネス
      • 暮らし
      • ヘルスケア
      • 美容
      • ファッション
      • グルメ
      • スポーツ
      • 恋愛・結婚
      • 占い

      マンガ

      少年マンガ

      • 週刊少年ジャンプ
      • ジャンプSQ.
      • Vジャンプ
      • 最強ジャンプ
      • 少年ジャンプ+
      • ゼブラック
      • ジャンプBOOKストア!
      • ジャンプルーキー!
      • S-MANGA
      • 集英社ジャンプリミックス
      • 集英社コミック文庫

      青年マンガ

      • 週刊ヤングジャンプ
      • ヤングジャンプ定期購読デジタル
      • ヤンジャン!
      • となりのヤングジャンプ
      • あしたのヤングジャンプ
      • グランドジャンプ
      • ウルトラジャンプ

      少女マンガ

      • りぼん
      • マーガレット
      • 別冊マーガレット
      • ザ マーガレット
      • デジタルマーガレット
      • マンガMee
      • コミックりぼマガ
      • マンガMeets

      女性マンガ

      • クッキー
      • ココハナ
      • 月刊オフィスユー

      取材・ファッション

      ファッション・美容

      • Seventeen
      • non-no Web
      • MORE
      • @BAILA
      • MAQUIA ONLINE
      • SPUR.JP
      • LEE
      • Marisol
      • Web éclat
      • OurAge
      • The New York Times Style Magazine: Japan
      • HAPPY PLUS
      • MEN'S NON-NO WEB
      • UOMO
      • yoi

      芸能・情報・スポーツ

      • Myojo
      • Duet
      • 週プレNEWS
      • 週プレ グラジャパ!
      • web Sportiva

      書籍

      文芸・文庫・総合

      • すばる
      • 小説すばる
      • 集英社 文芸ステーション
      • web 集英社文庫
      • 青春と読書
      • e!集英社

      学芸・ノンフィクション・新書

      • 集英社 学芸編集部
      • 集英社 ビジネス書
      • 集英社新書
      • 集英社新書プラス
      • よみタイ
      • kotoba
      • imidas

      ライトノベル・ノベライズ

      • 集英社Webマガジン Cobalt
      • 集英社オレンジ文庫
      • シフォン文庫
      • ダッシュエックス文庫
      • JUMP j BOOKS
      • TanZak

      キッズ

      • 集英社みらい文庫
      • S-KIDS.LAND

      オンラインストア・その他WEBサービス

      オンラインストア

      • SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
      • ジャンプキャラクターズストア
      • HAPPY PLUS STORE
      • LEEマルシェ
      • SHOP Marisol
      • éclat premium
      • HAPPY plus BEAUTY
      • mirabella
      • mirabella homme
      • zakka market

      その他WEBサービス

      • SHUEISHA ADNAVI
      • EDITOR'S LAB

      ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら → https://aebs.or.jp/

      • ABOUT US
      • 集英社プライバシーガイドライン
      • 広告掲載について
      • お問い合わせ
      • 規約

      SHUEISHA Inc. All Right Reserved.

      「テレビで忙しいのに、漫才のネタまで作って偉い? それ、逆やん」村本大輔が語るスタンダップコメディと日本のお笑いの決定的な違い | エンタメ記事一覧 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい