4発目で、(元カレや元カノのことを調べることなど)進んで心が傷つく行動をすることを「心のリストカット」というセリフで表現しています。

これは多感な高校時代、友人と一緒に使ってた言葉で、なんとなく漫画に登場させたら思いのほか反響があって嬉しかったですね。ちなみに私は心のリスカ常習犯です。
元カレの鍵垢にしれっとフォロバされるのが上手いです。

5発目の檜山が「バケモン」というゲームのオリジナル漫画を描きまくった結果、クラスで一躍人気者になったというエピソードは、私の体験が基になっています。私の高校は、生徒の半分が寮生活をしているという特殊な環境で、寮生はテレビ、マンガ、ゲーム、携帯が禁止で娯楽のない生活をしていました。

そんな中で、私が授業中に描いたクラス委員長の似顔絵が大反響で人だかりができ、掲示板に貼られ、似てる似てるキャッキャッとみんなに喜ばれたのでシリーズ化して1日にひとりずつクラスの子の似顔絵を描いていきました。

似顔絵は「クラスの○○がキーホルダーの玩具になったら」といったテーマで描いていて、例えば自己主張の強い子だと音量デカめのお喋り機能が付いていたり等、特徴に沿って機能を書き入れた広告風にしていました。
特徴をよく掴めていたようで、いつしかそれがブームになって、休み時間にあらゆる教室から私の絵を見にやってくるようになった、そんな記憶。

ブスで冴えない女子生徒だったけど、思えば、私の青春時代で一番輝いていたのは、紛れもなくあの瞬間でしたね。