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エンタメ 2022.07.06

連載 前川ヤスタカの考えすぎテレビ

いる? いらない? テレビ番組名の「!」多すぎ現象を考察する

「!」。感嘆符と呼ばれ、メールやLINEなど日常でも当たり前のように使う身近な記号。当然テレビ番組名でもと調べてみれば、往年のヒット番組から生まれたばかりの新番組まで続出! その使用頻度、存在感は時代が移ろうとも変わらないように見える。番組の顔とも呼べるタイトルに、なぜ「!」を入れ続けてしまうのか? 「!」が担ってきた価値と今後を、テレビ番組に関する記事を多数執筆する、ライターの前川ヤスタカが深掘りする。

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「!」で見るテレビのネーミング文化

「ほんの気持ちですが!」への違和感

この4月からテレビ神奈川にてアルコ&ピースの冠番組が始まった。その名も『アルコ&ピースのほんの気持ちですが!』である。

このタイトル、何かおかしいと思わなかっただろうか。
「ほんの気持ちですが」と奥ゆかしく何かを差し出すシチュエーションならば、普通は「ほんの気持ちですが……」となるはずである。それがなぜか無駄に勢いよく「ほんの気持ちですが!」と言っている。大声出しすぎてボリューム調整ができなくなった野球部員か。

このように、テレビ番組のタイトルというのは無駄に「!」を付けられがちである。
もちろん番組を制作する人は誰でも、ヒットして長く続くよう勢いをつけたいという気持ちがあるだろう。最初から尻すぼみになるタイトルを付ける必要なんてない。しかしそうだとしても「!」が多すぎないだろうか。今回はこの「!」について考えてみたい。

ドラマもバラエティも「!」が好き

日本のテレビ放送が本格的に始まって約70年。その間に無数の番組タイトルがつけられてきたが、おそらく「!」の元祖は1959年のドラマ『がんばれ!竜馬先生』(NET(現在のテレビ朝日))ではないかと思われる。

「と思われる」というのは、こんなことを調べた人は恐らく過去にいないので、地道に昔のテレビ番組タイトルをずっと追っていくしかなく、私が見た限りにおいてこれより古い「!」が確認できなかったという意味である。国産のテレビ番組でもっと古い「!」があるよという方は是非教えていただきたい(輸入ドラマの邦題などではもしかしたらあるかもしれない)。

『がんばれ!竜馬先生』は新東宝のスター・沼田曜一主演の青春ドラマで朝丘雪路なんかも出ていたようだが、ソフト化されている気配はなく、詳しい内容はわからない。もしこれが日本のテレビ番組史上初の「!」なのであれば、もう少し大事にしてあげるべきかもしれない。

そしてバラエティ番組での元祖「!」はおそらく1962年の『みんなで歌おう!』(TBS)ではないかと思われる。これは毎週金曜19時からやっていた歌謡番組で、テーマに沿った歌をプロ歌手と一般参加者が一緒に歌うというもの。それであれば「みんなで歌おう!」と力強く呼びかけるにふさわしい内容だ。

その後も坂本九の『九ちゃん!』(日本テレビ)やクレージーキャッツの『待ッテマシタ!』(フジテレビ)などの呼びかけ系「!」や『ジンタカ・パンチ!』(TBS)、『巨泉☓前武 ゲバゲバ90分!』(日本テレビ)などの番組名強調系「!」がどんどん増えていったが、この時代に始まったもう一つのパターンが添え物系「!」である。

自由に「!」を置く番組が続出

添え物系「!」というのは、最近の例で言うと『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)、『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)などの、本来のタイトルの前段についている、別になくてもいいけどあると勢いがつくし語呂もいい添え物としての「!」のことである。

これ系の最も有名な例は『輝く!日本レコード大賞』(TBS)だろう。
えっ? 「輝け!」じゃないの? そうなのだ。勘違いしている人も未だに多いが、賞をあげる人目線ではなく、もらう人目線なのだ。オラ歌手として輝く! わだばゴッホになる!なのだ。

賞の名前は普通に「日本レコード大賞」で正しい。しかしそれを中継するTBSの番組タイトルには「輝く!」がつくのである。

1980年代以降はどこに「!」つけとんねんと言ったタイトルも出てくる。

『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』(フジテレビ)、『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ)などは当時の有名番組だが、正式タイトルを見てみると「!」の位置がしっくりこない。どちらも一番最後についていても良さそうだが、真ん中にある方が見栄えが良いのだろうか。さらに言えば、もうみんな慣れてしまっているが『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)も、どこ強調してんのよ、である。

最終的にこの流れが辿り着いた、究極のタイトルが『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)であろう。今更言うなよと思われるだろうが、正直こんなに「!」はいらない。特に「ザ!」にする必要は全くない。

ラテ欄でアピールするためのテクニック

では、そもそもなぜ「!」をつけるのか。それは番組タイトルを目立たせるためだ。そして番組タイトルが最も目立つ場所はどこか? それは番組表、つまり新聞で言うところのラテ欄である。

ひと頃、2時間ドラマでやたら長いタイトルをつけていた時期があった。
「2時間ドラマ 長いタイトル」で検索すれば腐るほど出てくるが、例えば『温泉(秘)大作戦!南部鉄器の美人職人と美肌効果の露天風呂!10年前に死んだはずの恋人が帰ってきた!?八幡平の大自然と秘湯をめぐる連続殺人の謎』(ABCテレビ)みたいな感じである。

これはひとえに番組表で目立つための作戦だ。今でも野球中継などでラテ欄に縦読みを仕掛けるといったことを行うが、この限られた文字数の欄でどう目立つかが勝負なのだ。

その中で「!」は目を引くアクセントにもなるし、時にはギュッと詰まってしまう文字を離す句読点的役割も果たす。『投稿!特ホウ王国』(日本テレビ)という番組名で「投稿!」にする必然性はなさそうに見えるが、これが「投稿特ホウ王国」だとちょっと窮屈だ。

このように番組表で重要な役割を果たしている「!」。しかし、今、その番組表自体の重要性が揺らぎつつある。

若者世代はサムネを重視するが…

今年の正月にNHKで放送された『あたらしいテレビ』で若者世代から出てきた「番組表って見にくくない? YouTubeはサムネがあるから」「文字情報は訴求力なくない?」という意見にハッとさせられた。

テレビをずっと見てきた世代は、新聞のラテ欄のインターフェースに慣れている。なので、テレビでも番組表ボタンを押せば新聞のラテ欄っぽい表示が出てくるし、Yahoo!のテレビ欄だってまだそうだ。

しかし、YouTubeで動画を見慣れている世代にとっては目立つサムネの方が重要で、いくらインパクトのある文字が躍っていたところでアクセスしようとは思わない。

現にTVerなどは、どんどん動画サービスっぽいユーザーインターフェースになってきており、各局とも再生回数を増やすためにサムネに力を入れている。かつては毎回同じロゴだった番組も、多くが回ごとに異なるサムネを作っている。

そんな状況において「!」の果たす役割は変わっていくのだろうか。

実際のところ、冒頭の『アルコ&ピースのほんの気持ちですが!』だけでなく『ラヴィット!』(TBS)だって『プレバト!!』(MBS)だって「!」がついている。『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)だって現役だ。今のところはまだまだ「!」の地位は安泰のように見える。

しかし、テレビのあり方自体が変わっていき、世の中の多くの人が今のスタイルの番組表を必要としなくなった時、どうなるのだろう。

今後もしかしたら時代の流れとともになくなっていくかもしれないものとして、密かにウォッチしていきたいと思う。

連載コラム「前川ヤスタカの考えすぎテレビ」バックナンバーはこちら

文/前川ヤスタカ イラスト/Rica 編集協力/萩原圭太

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前川ヤスタカ

まえかわ やすたか

1972年生まれ。北海道出身、東京在住。過去には5年間上海・香港在住の経験あり。サラリーマン稼業のかたわら執筆活動を行う兼業文筆家で、得意分野はテレビ・相撲・中国など。 著書に『勉強できる子 卑屈化社会』(宝島社)他。

  • 著書『勉強できる子 卑屈化社会』
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