「女はつまらないからボケるな」と言われて…

9月24日、『千原ジュニアYouTube』に出演したピン芸人のまちゃまちゃは、自身を「ブスで金をもらっていたころの女芸人」と自虐しつつも、お笑い界に押し寄せる「ルッキズム」の風潮に対して、

「ブスが一番おもしれえのに、なんだってんだ!」と吠えた。

さらには、「令和の芸人じゃないことをやっている」と語り、つい最近も酒の飲みすぎで救急車に運ばれたという破天荒なエピソードを披露。今年で芸歴28年目を迎えたにもかかわらず、いまだに”とがり続ける”ピン芸人、まちゃまちゃの本心に迫ると、尖っているだけではない芸人の在り方への思いが見えてきた。

今年で芸歴28年目を迎えたまちゃまちゃ
今年で芸歴28年目を迎えたまちゃまちゃ
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――YouTube内での発言が大きな反響を呼び、複数のネットメディアにも取り上げられました。どのような思いで「ルッキズム」に言及したのですか。

単純に「このノリだりいな」と思ったからです。だって、かわいくないモノ(人)をかわいいと言うのはウソついているわけで、ちゃんとかわいくないと教えてあげなきゃいけない部分も多少はあるじゃないですか? 

別に自分が若手芸人のころに「ブスいじり」されたから、他の人も同じような思いをしろなんて気持ちはサラサラありません。でも、だからといって容姿いじりを『古い』の一言で片付けるのはちょっと違うなと。なにもかも「ルッキズム」で封じ込めようとするのは、面白くないと思うんですよ。

――ご自身も、当時は容姿イジりに傷ついていた一人?

一流の芸人の方たちにイジられて傷ついたことはありませんが、それに便乗してくる「つまらないヤツ」から、たまに傷つけられましたね。私の場合、これまでいろんな例えをしていただいたんですけど、よく言われたのが「(ビート)たけしさんが被る大中のお面みたいな顔してんな!」というイジり。

別に自分でもそう思ってるから気にしていなかったんですけど、それに便乗して、バカにするような言い方をしてくるヤツもいて…。ある劇場作家には「女はつまらないからボケるな」と言われたこともありますし、これまでずっと「(バカにしてくるヤツを)殺すか(自分が)売れるかしか道はないな」と思ってやってきました(笑)。

――当時は、それだけ女性芸人の地位も低かった?

うーん、低いというか…なんでしょうね。どうしても受け入れなきゃいけない部分はあったと思います。「女芸人」だからこれができない、あれができないと決めつけて、大して偉くもないヤツが威張ってくる。当時は女芸人の数もほんとに少なかったので、男性芸人からも「女だから」と意地悪されたこともありましたし。