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教養・カルチャー 2022.09.14

特集 大人も知っておきたい性のあれこれ

いじめ・虐待を受けていた男子中学生がクラスで1番人気の女子の水着を盗んだワケ

いじめ・虐待を受けていた男子中学生がクラスで1番人気の女子の水着を盗んだワケ_1

過去10年の間で未成年の犯罪の総検挙数が大幅に減少する中、性非行の検挙数は依然として減らず、むしろ増加傾向にあると言える。貧困、少年犯罪、虐待などさまざまな問題を抱える子供たちの事件を手がけるノンフィクション作家の石井光太氏がその現状を伝える。

  • 石井光太
  • #ハイパーセクシュアリティ
  • #性欲異常
  • #児童虐待
  • #性犯罪
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ゆがんだ欲望が生む性非行の実態

少子化でも増える未成年による性非行

日本では毎月、いや毎週のように未成年による性非行関係の事件が起きている

先月8月にも、兵庫県で15歳の少年が7歳の女児に対して性的な行為をして逮捕されたり、神奈川県で別の15歳の少年がSNSを介して11歳の女児にわいせつ画像を送らせて逮捕されたりといった事件が相次いだ。

日本では、少年による性非行が高止まりしているような状態がつづいている。国内の少年の検挙総件数は、2012年が28万件だったのに対し、2021年は17万件と大幅に減少している。にもかかわらず、「強制性交」「強制わいせつ」「公然わいせつ」といった性非行の検挙数はほとんど変わっておらず、年度によってはむしろ増加しているのだ。少子化が進んでいることを踏まえれば、実質的に増加傾向にあると言えるかもしれない。

一般的に性非行は、若者の性的欲求によって引き起こされると考えられがちだ。だが、実際に少年院を取材してみると、それだけに限らない深い闇があることがわかる。

性非行をした少年たちの、心の深淵をレポートしてみたい。

心の闇が性非行につながるケース

現在、日本には少年院が全部で47庁あり、性非行で捕まった少年たちは各庁へ送られる。

それぞれの庁で性非行防止プログラムが行われているものの、特に2庁(福岡少年院、北海少年院)は性非行防止の重点指導施設とされており、年に2回(1クール約4カ月)、各少年院から集められた少年が、1クール8名の枠で専門のプログラムを受けている。

これまで私はこうした少年院をはじめ、民間の医療施設、児童自立支援施設、更生保護施設など多くのところで性非行に手を染めた人々に話を聞いてきた。その中で感じるのは、大きく2つのタイプにわかれるということだ。

①不良タイプの少年が行う性非行
②ゆがんだ支配欲で行う性非行


①に関して言うと、例えば腕力の強い不良が、近しい女性や家出少女に対して性交を強要するものだ。主に性欲を晴らす目的で行われるもので、ある意味、犯行動機は明確で単純だ。
他方、②のケースは犯行動機が複雑で理解するのが難しい。本人が抱える心の闇が、異常な形で性非行へとつながるケースなのである。
具体的な例を示そう。

ゆがんだ優越感に性欲が合わさって…

■ A男(16歳)の場合
A男はシングルマザーの母親と、5歳離れた姉とともに暮らしていた。母親はアルコール依存症でA男を虐待していたばかりか、姉も彼を日常的にいじめていた。そのため、A男は女性に対する苦手意識を膨らませていた。

中学生になった時、A男はクラスメイトからいじめられた。鬱々としていたある日、彼は発作的に学年で1番かわいいとされて人気のある女子のバッグから水着を盗んだ。この時の気持ちを次のように語る。

「クラスであの子はすごく人気があった。そんな子の水着を自分が持っていると考えたら、すごい優越感に浸れた。この子の秘密を俺だけが握っているんだっていう満足感があった。他の男たちがほしくても手に入れられないものを独占しているんだっていう気持ち」

水着を手に入れたことが、虐待といじめによる劣等感から彼を解き放ったのだ。彼にしてみれば、急に自分が大きな存在になったような錯覚に陥ったのだろう。

それ以来、A男は他の女の子の水着、体育着、ソックスといったものまで盗むようになった。やがて水泳の授業中に更衣室に忍び込んで下着を盗む、自宅の傍に張り込んで私服姿の写真を撮るといったことまではじめた。

A男によると、最初は性欲というより、優越感に浸るために犯行を重ねていたそうだ。それらを集めれば集めるほど、自分が偉大な人間になれるような気がしたのだ。しかし途中から、盗んだ下着や隠し撮りの画像で自慰をしはじめたことがきっかけになり、そこに性欲が合わさって性犯罪としての傾向が高まっていった。

気がついた時には、A男は更衣室に盗撮用のカメラを仕かけたり、小学生の女児を付け回したりするようになっていた。そして路上で立てつづけに3人の女性に襲いかかり、体を触るなどしたことで逮捕された。逮捕後、彼はこう語っていた。

「最初は気持ちがスッキリするからやっていただけでした。それで落ち着くことができた。でも、途中からなんかよくわからないけど、エロがしたいみたいな気持ちになってやっていました」

「ハイパーセクシュアリティ」という極度の性欲亢進

この事例からわかるのは、少年が必ずしも性的な衝動から非行をはじめたわけではないということだ。彼の心の底には、女性への苦手意識と大きな劣等感があった。それを跳ね返す方法が、学校で人気のある女性の秘密(水着や体育着)を手に入れるということだった。

もしこの時点で専門機関につながり、家庭と学校で受けたトラウマの治療を受けていれば、性非行がエスカレートすることを止めることができたかもしれない。だが、同級生の所持品を盗むという行為が性衝動と重なったことで、明らかな性非行へと突き進んでいったばかりか、犯行動機が複雑化していった。

これは別のケースだが、さらにそこに少年が持つ先天的な問題まで重なることがある。私が出会った中では、ある少年は生まれつきホルモンなどの異常から一般の人の何倍も強い性衝動を持っていた。小学校低学年で陰毛が生えて自慰をはじめ、高学年の時には1日に10回も20回も自慰をしていたというから、かなり早熟かつ性欲が強いと言わざるをえない。

このような過大な性的衝動を抱えることは、「ハイパーセクシュアリティ」と呼ばれており、男性だけでなく、女性にも見られる。こうした特性が、A男のような問題と重なると、性非行が加速度的にエスカレートすることがある。(「ハイパーセクシュアリティ」に対する医学的な治療法はあるが、本人の同意がなければ行うことはできない。詳細は『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』参照)

こうなると、本人の性衝動を抑えるのが難しくなるばかりか、逮捕後にプログラムを受けても更生することが困難になる。

性犯罪の再犯率は非常に高い

少年院で性非行防止に関わる法務教官は次のように話していた。

「不良タイプの少年であれば、悪い人間関係から引き離して、相手を思いやる気持ちや道徳観を植えつければ性非行に及ぶことはほぼなくなります。一方、性非行がトラウマを乗り越える手段となっているタイプの少年は、非常に立ち直りが難しいと感じています。彼らにとって性非行が生きる術になっていますし、思春期の強い性衝動と一体になっているので、認知行動療法などを行ってもなかなか改善が見られないのです」

実際に性犯罪の再犯率は成人も含めて高く、全再犯のうちの7割を性犯罪の再犯が占めているという統計もある。その背景には、単なる性衝動だけでなく、それ以外の理由が複雑に絡み合っている現実があるのだ。

性犯罪は、「魂の殺人」とも呼ばれている。

被害者の精神をズタズタに切り裂き、一生残る傷を与えるどころか、時と場合によっては文字通り死に追いつめることさえある。そんな犯罪を減らすには、罰を与えるだけでは限界がある。加害者が抱えている心の闇に光を当て、絡み合っている問題を1つ1つ解いていくことが求められるのだ。

それを実現するには、更生に携わる側だけでなく、社会の側も性犯罪が何たるかの理解を進めていく必要があるだろう。

取材・文/石井光太

「性行為のことしか考えられなくなる」薬物依存症の本当の怖さとは… はこちら

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石井光太

いしい こうた

ノンフィクション作家

1977(昭和52)年、東京生れ。 国内外の文化、歴史、貧困問題などをテーマに取材、執筆活動を行っている。主な著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『こどもホスピスの奇跡』など。

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