#1
#3

「人生はSEXだ」と書き殴られたノート

〈人生はSEXだ〉

中学生の宅間守は、理科の学習ノートの表紙に、鉛筆でこう書き殴った。そこに「暴力」という文字を書き加えれば、この男のすべてを物語る。

宅間守・元死刑囚が自筆した中学生時代の学習ノート。表紙に「人生はSEXだ」と書かれている
宅間守・元死刑囚が自筆した中学生時代の学習ノート。表紙に「人生はSEXだ」と書かれている

7歳上の兄とともに何不自由なく育った守だったが、小学1年生の通知表特記事項欄には、担任からの指摘がこう記されていた。

〈顔もおだやかさが出てきました。でも、まだ裏にまわっては友達をいじめて泣かせています〉

いじめの加害が続いた小学3年生のころの通知表特記事項欄には、担任からのきつい言葉が書かれている。

〈いやがらせ、弱い者いじめがあった。される人のことを考えて行動しよう〉

小学生時代の守は、名門の大阪教育大附属池田中学校を目指していた。事件を起こした池田小学校と同じ敷地内にあるこの中学校に願書を取りに行っているのだ。17歳の守は、保健の学習ノートに反省文を記している。

〈合格する自身(原文ママ)がなかったけれど、いちかばちか合格したらもうけもんやと思っていた。

そして願書の中身を見て内申欄があった。5段階に表す内申欄であった。もちろん先生に書いてもらえば、内申書だけで落ちるのは目に見えている。だから自分で書いて偽造しようと思った。しかし考えてみると校長の印も押さないといけないし、あきらめて願書を持って家に帰った。

そしてお母さんに願書をもらって来たことと、受験が保護者同伴なのでそのことを伝えると「そんなもん通るはずがないのに受けるだけ無駄や」と言われた。そして僕はあきらめた〉