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サボり癖はおそろしい病気である

入学から1か月が経ち、サークル合宿に参加したり、クラスの友だちと遊びに出かけたりと、勉強そっちのけで動き回った人も多いことでしょう。

その一方で、5月は「五月病」のシーズンでもあります。大学の雰囲気に馴染めず、高校時代の仲間とつるんだり、ひとり暮らしのアパートに引きこもったりした人もいるはず。自分が新しい環境にどういう反応を示す人間なのかを知って、今後に活かせばよいだけのことですので、今大学が楽しすぎて躁状態の人も、つまんなすぎて鬱状態の人も、「これが自分なんだ」と決めつけすぎないようにしてほしいですね。人間、揺らぎがあってなんぼですから。

そして、どんなGWを過ごした人にも平等にやってくるのが、中だるみ。「なんか、授業出たくないな〜」というやつですね。心の底からつまらない授業だから出ないというのは、まあ仕方がないと思うのですが、キケンなのは、特にこれといった理由もなく授業をサボるパターン。この、なんでもないようなサボり癖が、実は一番危ない! 放っておくと重篤化する病気みたいなものだと思ってください。

学び上手な学生はなぜ五月病にならないのか? 社会人も見習いたい「自分の居場所を複数化する」技術_1
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自分のサボり癖をナメたばっかりに留年・退学するはめになった学生を、わたしは何人も知っています。彼らは勉強ができなかったわけじゃないし、死にたいくらい大学生活が辛かったわけでもない。それなりに友だちもいるし、サークル活動も楽しんだりしているんです。

でも、なんとな〜く授業に出ないでいたら、いつの間にか授業内容はちんぷんかんぷんになってるし、久しぶりに授業に出たところで周りはすでに仲良しグループを作っているので、嫌でも壁を感じてしまう。もちろん、頑張れば巻き返せる遅れなのですが、面倒くささが勝って「もう大学辞めちゃおうかな」と思ってしまう人が、本当に多いのです。

必死で勉強して入った大学だろうがなんだろうが、面倒くささに負けるときは負けるんですよね。わたしの知り合いで、面倒くささに負けて一度は退学したものの、「やっぱ辞めるんじゃなかった!」と、同じ大学に入り直した人がいましたが、あれは本当にやらなくていい二度手間だったと思います。