弟夫婦とのトラブルを経て、母、寛子（石田えり）を一時的に引き受けることになった夕子（井上真央）の物語。

旅行中でも夕子は母にぎこちない表情を見せてしまう。

夕子は妹の晶子（阿部純子）と弟の勝（笠松将）の３人兄弟の長女。

母、寛子を演じる石田えりさん。社交的で、誰とでも屈託なく話せる母を夕子が眩しく見つめる場面もある。

夕子の畳んだ洗濯物を、その後、寛子が悪気なく畳みなおす場面。 感情のニュアンスをどこに落ち着かせるか、何度もテイクを重ねたという。

旅行中の姉妹のテンションの差がくっきりと表れる場面。

今作は去る11月に開催された東京国際映画祭NIPPON CINEMA NOW部門でセレクトされた。

海辺を歩く夕子の心情を表現するうえで参考にしたのがホン・サンス監督作『夜の浜辺でひとり』でヒロインを演じたキム・ミニさんだそう。