車中泊の旅でもっとも辛いのは
冬場の寒さだと言われている

2023年1月13日から1月23日まで、10泊11日で関西・四国を回る車中泊旅をしてきた。

昨年8月の“東北犬連れ旅”(8泊9日)、そして10月の“中部地方山地の旅”(5泊6日)に続く3回目だから、車中泊自体はもう慣れたものだが、今回の旅ではひとつ、大きな心配事があった。

それは、厳しい寒さのこと。
車中泊の旅では、真冬の寒さがもっとも辛いことだと言われているのだ。

駐車場に停めたらすかさずエンジンを切るのが車中泊の基本マナーなので、夜間、車のエアコンに頼ることはできない。
しかも僕の車中泊専用カーであるスズキのエブリイちゃんは、ベーシックグレードの商用軽バンなので、基本的に乗用車のような断熱処理がされていない。

僕が生活&就寝空間と定めている後ろの荷室部は特に、外気温に影響されて室温がすぐに大きく上がったり下がったりするのだ。

8月の旅は、比較的涼しい東北地方が行き先だったし、夜はなるべく標高の高い場所を選んで過ごすことで、なんとか暑さを避けることができた。
10月の旅は、もともと暑くもなく寒くもない最良の季節だったので、何も苦労はなかった。
翻り今回は季節的に、どう考えても寒さから逃れられないだろう。

……ところが。
結論から言えば、意外と大丈夫だったのだ。

車をカスタムした際、自己流ながらそれなりに工夫して断熱を施していたことと、行き先として西日本の太平洋側海沿いを選んだことが大きな理由だろう。

さらに今回は、いくつかの寒さ対策グッズを揃えて出発し、フル活用した。

では、我が愛車にはどんな断熱処理を施していたのか。
そして寒さ対策としてどんなアイテムを持っていったのか、紹介しよう。