サウナ内で衝撃の事件が…
――では一体、どこでどのように罹ったのだとお思いですか?
もう明確にわかっております。先ほども申し上げた、スーパー銭湯です。ちょっと遠出をして、とある地域のスーパー銭湯に行ったところ、連休中の激混みで湯船が明らかに汚く不衛生極まりなかったんです。
しかしせっかくここまで来たのだからとゆっくりと浸かっておりますと、目の前のジジイがずっと股ぐらを弄っているんで、何をやっとるんだ?と、よくよく見てみると、人差し指で亀頭のカスをブリンブリン取り除いてるんですよ! もう卒倒しましたよ。気持ち悪くなってすぐに飛び出しました。
で、その後、サウナに入ったら、何か匂うんですよ。なんかウ〇コ臭いなぁと。あまりに臭いんで立ち上がって見渡してみると、なんとサウナ内に……
――鳥肌さん! 不衛生な環境だったのはなんとなく想像ができました。とはいえスーパー銭湯で性病感染するなんてことってあるのでしょうか。
私はかつて淋病、クラミジアと様々な性病を患って来ました。おそらく免疫力が低いんです。しかもスーパー銭湯で性病になったのは一度ではなく、5〜6年前も亀頭包皮炎になったことがありました。その時はもう1ヶ月もの間、亀頭が赤く腫れ上がり、皮がズル剥けで見るも無惨でした。
性病といえば性行為によって感染するのがセオリーかと思いきや、スーパー銭湯で感染という状況はあり得るものなのか? 泌尿器科の「くぼたクリニック松戸五香」の窪田徹矢院長に聞いた。
「鬼頭包皮炎は男性の亀頭や包皮に細菌やカンジタ(カビの一種)が感染し炎症を起こすものなので、亀頭包皮炎に感染されたどなたかが大衆浴場を利用されており、その座椅子や浴槽、あるいは座椅子に敷かれた共有のタオルなどから感染したのではないでしょうか。これ以外にもトリコモナス症はトリコモナスという0.1㎜くらいの原虫がなんらかの要因により性器に接触することで感染する場合があるので、亀頭包皮炎と同様、感染の可能性は十分にあり得ます」(窪田徹矢院長)
ということは、空前のサウナブームの今、利用者は誰もがその危機にさらされるといえる。亀頭包皮炎やトリコモナス症以外にもサウナや浴場で感染する可能性のある性病はあるのだろうか?
「淋菌やクラミジアなどは男性器や女性器の粘膜接触によって互いの分泌物が性器内に侵入することで感染するものなので可能性は低いですが、ないとは言えないですね。現在、全国的に流行している梅毒については、菌を排出する感染者との膣性交、肛門性交、オーラルセックスなどで感染するものなので、可能性はないと思います」(窪田徹矢院長)