家庭用ビデオ世代からYouTube世代へ
――検索すればすぐ聴けるわけですもんね。
それも非常にタイミングがよくて、ちょうど僕らがイカ天に出た頃に家庭用ビデオが普及し始めたんで。僕らより前の世代のバンドってほとんど映像に撮られてないんですよ。よっぽど大きなライブとかだとテレビで撮られてるかもしれないけど、手軽には撮られてないから、YouTubeにもアップされないので知られることがあんまりないっていう。
そのタイミングもよかったなと思いますね。まあYouTubeのって基本違法アップロードだから自分で宣伝はしないですけど、実際は結構それのおかげでっていうのもあって。
――これからも新たな聴き手が増えていきそうですね。
やってる当時は見栄えから奇をてらってるだけに見られたり、コミックバンドみたいな受け取られ方も多かったけど、最近は音楽を聴いてファンになってくれるから、若い人の方がより音楽を理解してくれていると思います。
――「たま」の音楽は若い人たちに影響を与え続けてますよね。この前、「団地ノ宮」というバンドのアルバムを買って、ネットにアップされていたインタビューを読んだんですけど、すごく「たま」が好きだと語っていらして、石川さんと一緒にバンドもやっているんですよね? あの方たちもすごく若いと思うのですが。
そうですね。彼女たちは姉妹でやっているんですけど、当然イカ天の頃はまだ生まれていなくて、お母さんがCDを持っていてそれでハマったと言っていたかな。
――新しい世代にも影響を与えているという。その「団地ノ宮」と石川さんの「ホワイトズ」というユニットも楽しみです。ライブもやる予定なんですか?
そうそう。この前もやる予定だったんですけど、その時は僕が体調不良で欠席してしまって。ライブの時は僕が上は白いランニングで、下はベージュの半ズボンで、真っ白の靴下を履いて、あの人たちも全部真っ白の衣装で、それで「ホワイトズです」っていう(笑)