ママ友と楽しむ、本格派キャンパーの「ブイヤベース」

背後にハンモック、脇にはきれいに吊り下げたキャンプギア。テーブル上の鍋の中身は南フランスの煮込み料理、ブイヤベースだ。
ママ友たちに料理の腕をふるうのは、キャンプ歴3年のANDOさん。

突撃取材「キャンプ飯、見せてください」。そこには“映え”を超えた愛と友情の味があった!_3

「YouTuberの『少年かむい』さんを見て、3年前にソロキャンプを始めました。ママ友ふたりは、今日が初のデイキャンプなんです。みんなそれぞれの自由な過ごし方を尊重しつつ、困ったらすぐに助け合えるように少しだけ離れて座っているんです」

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メイン料理をブイヤベースにしたのも今回のコンセプトに合っているからだとか。

「バーベキューだと焼いている間がけっこう忙しい。でも煮込み料理は、ときおり鍋の中を見ながら、自分もゆったり過ごしつつ、周りの手助けもできるんです」

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ANDOさんに教えてもらいながら、斧を使って薪を割り、焚き火をするママ友ふたり。「家族ではキャンプをする機会がないんでうれしい」と満足げだ。

ブイヤベースは市販のダシを使って時短調理。一方、具材は生のエビ、タラ、ムール貝。アク取り、火を通すタイミングなども手抜きなし。手を抜くところ、手をかけるところのさじ加減がキャンプ飯の肝だろう。

「食後はチャイ。スパイスを合わせて作ります」とANDOさんの一言に、ママ友たちは満面の笑みを浮かべた。

パパ友3人組が青空キッチンで作る「燻製料理」

正午過ぎ、宴もたけなわの40代後半から50代前半の男性3人組を発見。

「僕たち、子どもが同じ保育園に通っていたパパ友なんです」と気さくに話してくれた克典さん。サザエやハマグリの海鮮焼きから始めて、スペアリブ、パスタも食べ終えたところだそう。

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「まだ最後にこいつが残ってますよ」と指差したシルバーの箱。
ふたを開ければもうもうと立ち上がる煙の中にししゃも、鶏肉、卵。桜チップの燻製香に期待が高まり、克典さんが卵を割ってみる。
とろり半熟の黄身が絶妙な仕上がりにオヤジ3人、少年さながらの歓声を上げる。

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「料理担当は特に決まっていないです。仲間がスペアリブを漬け込んで持ってきてくれるというから、じゃあ自分は燻製やってみようかと。このワクワク感がやめられないですね」

家でも料理上手な父親として活躍する姿が目に浮かぶが……。

「いやいや、家のキッチンは妻の領域なんで(笑)。その分、気の置けない仲間と一緒にアウトドアならではの料理にチャレンジしています」

照れ笑いの中、日々キッチンに立つ妻への感謝の心が垣間見えた。