令和の人気ガチャガチャは、アニメ、ねこ、ぬいぐるみ?

ガチャガチャのブームには「キン消し」「コップのフチ子」など、火付け役となるヒット商品が必要不可欠な存在だということがわかった。では、今の第四次ブームはいったい何が人気の象徴なのか。

「2020年は『鬼滅の刃』ブームに伴い、ガチャガチャの市場規模が300億円から400億円に急拡大しました。オリジナルだと、最近のヒット商品は、『ねこのペンおき』ですね。

ガチャガチャは10万個売れたらヒットと言われるのですが、これは100万個売れた大ヒット商品です。業界全体の傾向だと、最近はぬいぐるみが流行ってますね。カプセルにぎゅうぎゅうに詰められていて、開けた瞬間に『ぽんっ』と出てくるのが魅力です」

市場規模が400億円超えの要因は “ペンが置けるネコ”!? ガチャガチャ第四次ブームの裏側_6
「ねこのペンおき」はサザエさんのタマをモチーフにしているそう
市場規模が400億円超えの要因は “ペンが置けるネコ”!? ガチャガチャ第四次ブームの裏側_7
お皿に乗せて飾っても可愛い! 「居酒屋のぬいぐるみ」

ユニークなオリジナル商品が生み出される背景について、おまつ氏は次のように語る。

「普通、商品開発をするときって市場調査を行うじゃないですか。でも、オリジナルのガチャガチャはマーケティングを一切行わないんです。制作者が日常の中で“面白い”と思ったものを表現し、自分の感覚を信じて商品化している。作り手のほとばしる熱い思いによって生み出されているんですね」