「このダブルスを作ってくれているのは先輩」
――以前より、東野選手がペアを引っ張っているイメージの試合が増えている気がするのですが、何か変わってきているところは、ありますか?
東野 私は何かを変えたとか、変わったという感じはしていないんですけどね。
渡辺 戦術面では僕が提案することが多いかもしれないけど、特に踏ん張りたいときとか、勝利に対するモチベーションや気持ちの面では、先輩にカバーしてもらっていることが多いです。僕も自立して一人で完結できないといけないですけど、出来ていないときが多いので、このダブルスを作ってくれているのは先輩だと思っています。
銅メダルを取った東京五輪の3位決定戦のときもそうでした。
――8/22~8/28に東京で行われた世界選手権、8/30~9/4に大阪で行われたジャパン・オープンと2週連続で決勝に進出して銀メダルでした。
渡辺 今まで参加した世界選手権は、金を取る意識はせず参加していたのですが、今大会は1位を狙うという明確な意志を持って調整して臨みました。準決勝までは先手を取って試合を作れたのですが、決勝戦では一歩及ばずでした。大会の間隔が近いジャパンオープンでも疲労が抜けず、終盤失速してしまいましたね。厳しい大会でしたけど、プラスになることもあったので、バネにして頑張りたいです。
東野 最後の一点の難しさを改めて感じる難しい大会でしたが、疲労やプレッシャーがある中で両大会とも決勝戦まで進めたことは自信につながっています。でも二大会とも観客の方がたくさん温かい応援をしてくれて、すごく頑張れました。金メダルを届けることができなかったのは残念ですが、細かいところを修正していきたいです。