Q.効果的な昼寝の時間とは?

A.効果的な昼寝時間の目安は15〜30分。

昼寝によるメリットを得るためには、ノンレム睡眠の状態で短時間、適度な深さで眠る必要があります。ノンレム睡眠は、睡眠の深さに応じて4つに段階に分けられており、うとうと舟をこぐ睡眠は睡眠段階“1”にあたりますが、いい効果はほとんどありません。逆に、睡眠段階“3”以上の深睡眠に入ると、夜間の深睡眠を妨害するので逆効果になってしまいます。そのため、昼寝は睡眠状態2の段階にとどめることがとても大切です。睡眠段階2の状態から目覚めると頭がすっきりとする効果が得られます。

若い人ほど睡眠の進行が早く、段階3以上の深睡眠になりやすいので、若年層では15~20分間程度、中高年では15~25分間程度、高齢者では睡眠が深くなりにくく進行も遅いため、30分程度が最適な昼寝の時間となります。

<効果的な昼寝時間の目安>
若年層…15~20分 中高年層…15~25分 高齢者…30分 

Q.昼寝をするべき時間帯とは?

A.昼の13〜15時ごろに休息を当てるのがベスト!

昼寝をする時間帯で一番適しているのは、眠くなったときです。人間の生体リズムでは、昼の13〜15時ごろに眠気のピークが訪れます。特定の時間に眠くなるなら、その時間帯を休憩時間に充てることをおすすめします。

また昼食を食べて血糖値が上昇することで、昼下がりに眠気が強くなる場合があります。その場合も、昼寝をして構いません。食後に寝るとよくないと聞いたことがあるかもしれませんが、食後の睡眠が体に悪いという説に科学的根拠はありません。無理をせず、眠気のリズムに合わせて昼寝を取るように心掛けましょう。

ただし、夕方に寝ると夜間の睡眠を妨害してしまいますので、昼寝をするなら16時までにしましょう。