――幅広い視聴者さんに見てもらおうという視点が、いかにもポッキーさんらしいですね。

あと、大会とまではいかなくても、複数名で動画配信ができたら、とも考えています。今年の7月に、ゲーム実況者が集まるグループ「ぽみそしる」を立ち上げたので、そのメンバーで何かやれたらなと。

https://pomisoshiru.jp/

Z世代から愛される、YouTuberポッキー。eスポーツへの挑戦と大会運営、静かなプライベート_4
Z世代から愛される、YouTuberポッキー。eスポーツへの挑戦と大会運営、静かなプライベート_5
公式サイト「ぽみそしる」から転載

――YouTuberや配信者が集結したチームですね。ポッキーさんをはじめ、赤髪のともさん、水溜りボンドのカンタさん、KnightA-騎士A-のまひとくん。さん、のばまんさん、ちはやYTS3さん、Nephriteさん、ふうはやさん、おらふくんさん、あきピヨさん……と分かる人には分かる、そうそうたるメンバーです。立ち上げようと思ったのは?

コラボとかで、誰かと話しながら撮るのが楽しいことはわかってたんです。大人数となると難しいのですが、、いつかやれたらなと思っていて。思い切って募集してみたら、100人くらいの実況者さんが応募してきてくれたんです。そこから10人のメンバーに絞って、活動を始めました。まずはその時々で集まれるメンバーで動画を撮って、半年に一回くらい全員で撮ろうかなと。「4人で実況動画撮りたいな」って思っても、実況者さん探して、連絡して、時間合わせて……とか、行動に移すのって結構大変なんですよ。なので気軽に声をかけられるメンバーがいるとなると、可能性が広がるなと。

――事務所の垣根を超えて繋がっているところも魅力ですね。すごく楽しみです。そういう、いろんな分野に挑戦されているポッキーさんですが、今年はエッセイ本も発売されました。反響はいかがでしたか?

いろんな方に「読みましたよ」って仰っていただけて、めちゃくちゃ嬉しかったです。お母さんも、「書くことなんてないんじゃない?」みたいな感じだったんですけど、出来上がったら褒めてくれて。僕のことをわかってるからこそ、心配だったんでしょうね。僕自身、けっこうな挑戦でもあって不安だったんですけど、いざ書いてみたらこれまで語って来なかった心境をさらけ出すことができて。みんなの反応を見ていると、その部分が共感してもらえたみたいで、書いて良かったなと思いました。

――実写動画を見ていてもわかりますけど、ポッキーさんはあんまりキャラを作るというより、自然な姿を表に出すタイプですもんね。

そうですね。実況もそうですけど、もったいぶったりせず、思ったことをそのまま言う感じですね。

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――それでいうと、最近のプライベートはどんな感じですか?

前と変わらないですね。ほとんど家から出てないと思います。月に2回くらい、実写動画をばーっと撮っちゃう日があるんですけど、それ以外はほとんど出ないかもしれないです。

――じゃあ普段は、ゲームするか編集してるか?

そうですねえ。実況を撮る時間自体は長くなくて、大体5〜6時間で終わるんですよ。そしたらすぐアップするようにしています。僕、貯め撮りした動画だと、視聴回数が伸びなくてもあんまり気にならないんですよ。でも、撮ったばかりの動画が伸びないとへこむ。そういう気持ちがないと成長できないなと思って、自分を追い込むためにも、撮ったばかりの動画をアップするようにしています。

――「何もしない完全オフの日もあるんですか?」

なんだかんだメールを返したり打ち合わせをしたりしてるので、完全に何もしない日はない気がします。でも時間があるときはテレビとか映画とかを見てゆっくりしてますね。マーベル映画とか、ハリウッド系とか。昔は服を買いに行こう、と思ってショッピングに出かけてましたけど、最近はネット通販で買っちゃってます。

――今後やりたいことは?

ゲーム実況はもちろんですが、実写動画をもっと作っていきたいですね。撮っていて自分も楽しいですし、より多くの人にチャンネルを見てもらう機会になりますから。大会をやったり、チームでゲームをやったりして、もっと面白い実況動画を広めていきたいです。

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インタビュー前編 「YouTubeのUIが日本語対応してない頃から動画をアップ。YouTuber ポッキーの努力のキセキ」はこちら

取材・文/飯田ネオ 編集/星山江里可 撮影/コザイリサ ヘアメイク/小宮四海