「胃がからっぽ」が快眠の基本ルール

睡眠の質が決まる重要なもうひとつの要素が「夕食をいつ、何を食べるか」。

栄養素とか添加物といった話になりますと、とてもややこしくなってしまいますので、快眠のための夕食のポイントをひとつだけ挙げるとすれば「寝ている間に胃の中に食べ物が残っていない状態」を目指すことです。

「胃」と聞くと、なんとなく胃液を出して消化する臓器のイメージがあると思うのですが、実は胃液を出して消化する時に、食べたものを混ぜたり、腸に送り込んだり、筋トレレベルで激しく動いているのが「胃」です。体の中でそんな激しい臓器が活動していたら、いかにも睡眠の質が下がりそうな気がしませんか?

サッカーのレアルマドリードなどの超一流チームは、就寝の3時間前にはメインの夕食は食べ終わっておく厳格なルールがあるそうです。選手から「では、夜遅く食べたらその分遅く寝るのですか?」という質問が出たそうですが、それに対して「その分、寝る時間をずらしてください」と返答があったくらい徹底しています。

実際に胃の中に食べ物が残っていると、寝ている時の心拍数も下がりにくくなり、寝起きの気分もスッキリしないと感じる方が多いはずです。寝起きは少し空腹の方がスッキリ起きられる感じがするのは、体感として理解しやすいでしょう。