ほしいものを好きなだけ買えるのは大人の特権!

――中学・高校から今まで絶えることなくBLが好きだったんですか?

そうですね。そうはいっても学生時代はお小遣い問題で好き勝手買い漁ることができなかったので、試し読みをして買い物かごに入れたまま買えずに悔しい思いをした作品もたくさんありました。だけど自分でお金を稼ぐようになってからは大人の力(クレジットカード)を使って、ほしいものが好きなだけ買えるじゃないですか。だから、気づいたら買ってしまっています(笑)。

山奥で暮らした中学時代「秘匿性の高さに惹かれた」--声優・葉山翔太が語るBLの魅力_7

――いろいろ買えるようになった今、どんなポイントを重視して作品を選定していますか?

学生時代と変わらず、まずは試し読み機能で読んで、ビビッと来た作品を買っていますけど、基本それも本能的なものに任せているんですよね(笑)。本当になんでも好きなんですよ! ハッピーエンドもバッドエンドも好きだし、ほのぼのでも暗くても良いし……リバも大丈夫です(笑)。

――雑食だといろんな作品が読めそうですね。羨ましい限りです……! 特にこういうのを選びがちという傾向はありますか?

強いていうならパッと見た時に引き込まれるような絵のタッチは好きかもしれません。例えば、こふで先生の『べな 』はシンプルな絵柄だけど筆っぽいタッチの線画は個性が光っていて、すごく好きですね。

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ひとりぼっちの鬼の子べなと、見世物小屋に拾われて働く壱の江戸BL『べな』(双葉社)

あと、学生時代はがっつりエロい作品を読んでいましたけど、大人になってからは徐々にストーリー重視になってきた気がします。もちろんエロに重きを置いた作品も好きなんですけどね!

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――ちなみに、大人になってからハマった作家さんはいらっしゃいますか?

いろんな先生がいますけど、はらだ先生と春泥先生の描かれる作品は楽しいなと思っています。おふたりとも、フェチズムに特化した作品を描くのがとてもお上手で! ハマって読んでいますね。

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はらだ先生の描く、小学生のゆうと近所のにいちゃん景の衝撃の禁断愛『にいちゃん』(プランタン出版)
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春泥先生の描く、懐かしくも新しい珠玉の短編集『雑音』(竹書房)