心拍の状態や血中酸素濃度を測定

Apple Watchは、日々の健康を見守る機能も充実している。

例えば標準搭載の「心電図」アプリを使えば、高い心拍数や不整脈がないかをチェックできる。特に不整脈の一種である「心房細動」を検知できることは重要なポイントだ。心房細動は、放置すると脳梗塞など深刻な健康リスクにもつながる症状。健康診断だけでは症状が見つからないこともあるが、日常的に装着しているデバイスでいつでも計測できるのは頼もしい(心電図アプリを利用できるのはApple Watch Series 4以降)。

また、Apple Watchは、ユーザが「心電図」アプリを使ったタイミング以外にも、都度ユーザの心拍を測定して異常があったときに通知することができる。通知を利用するにはあらかじめ設定が必要なので、忘れずに設定しておこう。

転倒や心拍状態のチェックに、ストレスケアまで… 至れり尽くせりのApple Watchのヘルスケア機能_4
「心電図」アプリでは、不整脈の一種である心房細動を検出することが可能だ

さらに、Apple Watch Series 6以降では、血中酸素濃度の測定も可能。肺へのダメージによって血液内の酸素濃度が低下することから、血中酸素濃度は新型コロナウイルスの病状判断の目安に用いられることがある。それ以外にも、血中酸素濃度は睡眠時無呼吸症候群の重症度判定に使われることがあるなど、健康状態を知る上で見逃せない指標の一つになっている。

心拍と同様、Apple Watchは血中酸素濃度もバックグラウンドで測定し、異常があったときに通知することができる。Apple Watchだけで専門的な診断を下すことは不可能だが、これらの機能を使って気になる結果が出たときは、見過ごさずに医療機関へ相談しよう。

転倒や心拍状態のチェックに、ストレスケアまで… 至れり尽くせりのApple Watchのヘルスケア機能_5
「血中酸素ウェルネス」アプリでは、15秒程度で血中酸素濃度の測定が可能