『スター・ウォーズ』旋風の始まり
1977年の日本配給収入トップは『キングコング』(1976)であり、『ロッキー』(1976)も8位に食い込んでいる。「ロードショー」は、こうしたヒット映画をきちんとフォローしていて、「完全劇画化!『キングコング』」(1月号)を掲載。『ロッキー』に関しても、シルヴェスター・スタローン著「ロッキーへの道」の集中連載を9月に開始している。
だが、この年に「ロードショー」がもっとも力を入れていたのは、まだ日本で公開されていない『スター・ウォーズ』(1977)だった。アメリカでの社会現象ともいえるヒットを受けて、「現地特報『スター・ウォーズ』」(9月号)「SF映画大特集『2001年宇宙の旅』から『スター・ウォーズ』まで」(10月号)「現地ルポ 劇場実況中継」(11月)「特報第4弾!」(12月)と現地の熱を伝えている。
また、1977年8月16日にエルヴィス・プレスリーが42歳で死去。これを受けて、ロードショーは追悼大特集「エルビス・プレスリーよ、永遠に!」(11月号)を掲載。執筆は、映画評論家で、のちには監督デビューも果たす水野晴郎氏だった。