6泊7日に及ぶ合宿形式で行われる『WACKオーディション』。早朝マラソンから始まり、激辛ソースがかかった食事の完食や、歌とダンスのパフォーマンス審査など、参加者を肉体的にも精神的にも追い詰める過酷な内容になっている。
候補生だけではなく、各グループから現役メンバーが一人ずつ合宿に参加することも、『WACKオーディション』の特徴の一つだ。今回、ASPから参加したユメカ・ナウカナ?に、候補生とともに過ごした七日間を振り返ってもらった。
ストッキング一枚で踊る、過激なパフォーマンスも
――オーディションへの参加が決まったとき、どう感じましたか?
実は最初はASPからはナイナイ(ナ前ナ以)が参加することになっていて。自分は行かなくていいんだ、と正直ホッとしてました。でも、ナイナイがコロナにかかって、参加できなくなってしまって……。「代わりに行ってください」って言われたときは、ヤバイ!と思いましたね。
――課題曲の振り付けの練習などは大丈夫でしたか?
実は課題曲の振り付けは、参加が決まる前から練習してたんです。合宿に行くナイナイだけが頑張るのはなんか違うよなと思っていて。私も同じくらい頑張ろうと決めて、勝手に走り込みとかもしていたんです。だから代役を頼まれたときには、どこかで「私が行くしかないじゃん!」っていう気持ちもありました。
――課題曲の一つは、SAiNT SEXの「WACK is FXXK」でしたよね。ユメカさんのグループは、みんなでズボンを脱ぎ捨てて、肌色のストッキング姿でパフォーマンスをされていました。一瞬、「裸になったの?」と驚いたのですが、あの演出もユメカさんの提案でしたよね。
そうですね。候補生の子たちの姿を見ていると、本当の自分を出し切れてないような気がしていて……。きっと彼女たち自身も、モヤモヤしていたと思うんです。WACKオーディションは、合宿期間内にどれだけ「変われるか」が重視されるんです。殻を破るには、一回今の自分を出し切るしかない。
だから、このまま合宿が終わってしまったら、きっとみんな後悔しちゃうだろうなって。それでまずは形だけでも「WACKらしさ」を味わってもらえないかなと考えて、あの演出を思いついたんです。
私もWACKに入って吹っ切れて、下ネタなんかもバンバン言うようになって、勢いに乗れた。候補生のみんなにも、「ここまやったんだから、もう怖いことなんてないじゃん」って思えるような経験をしてほしかったんです。
――候補生から「やりたくない」という声は上がらなかったですか?
なかったです(キッパリ)! 自分をさらけ出せる場所があったら、やっぱり変われるんです。みんなそのことに、どこかで気づいていたんだと思います。