自分で「気持ちいい」を高める方法
―――なるほど。そうすると、女性がセックスやマスターベーションで「気持ちよくなれない」と感じるのは、「心が解放されていないから」ということもあるのかもしれませんね。
それはおおいにありますね。心の強張りや緊張がほぐれないと、芯からのリラックスは得られませんから。
―――プロから見て、女性がマスターベーションで気持ち良くなるためにできることは何かありますか?
まず、マスターベーションをする際に一番大切なことは、自分で自分を気持ち良くすることは、恥ずかしいことでも悪いことでもないと肯定してあげることだと思います。
身体と心はつながっているため、身体の快楽を得るためには、心を心地良い状態にしておかなければなりません。
そのためにおすすめなのは、声が出るときは我慢せずに出してみること。声が出ることで、初めて自分で「気持ちがいい」と気づけることもあるからです。
自分で自分を知ること、ありのまま自分を認めることで、オーガズムは得やすくなると、接客をしていても思います。
あとは、「緊張と弛緩」を意識するといいですよ。リズムや強弱をつけてフェザータッチしたり強めに押してみたりと波をつけることで、心身をリラックスさせる副交感神経を優位にすることにもなりますから。
パートナーを気持ち良くする方法は?
―――では、パートナーの女性を気持ち良くするためには、何をしてあげたらいいと思いますか?
まずは「相手の感情を捕まえる」ことを意識するといいと思います。
セックスの最中、「どうしたら相手の気持ちを盛り上げられるか」「どうしたら相手が興奮してくれるか」ということに集中するんです。自分ではなく、相手に集中することが大切です。
そのためにも相手のことをよく知っておかなければなりませんから、セックス以外でのコミュニケーションも不可欠です。セックスレスの人は、まずはコミュニケーションを取るところから始めなければ、お互いの本当の意味での気持ちの良さは得られないと僕は思います。
そして、まどろむような雰囲気づくりに徹すること。相手をよく観察して、相手が喜ぶようなスキンシップをすることも大事です。どうでもいい話など日頃からよく会話をしておくことが必要なのではないでしょうか。