「日常に寄り添うBGMとして聴いてもらえたら幸せ」
──先ほど、「THE FIRST」の期間中に「BMSGだったら自分が大事にしているものとフィットするんじゃないか」と思ったと言ってましたが、それについて今はどう考えていますか?
自由な事務所の中でもわがままにやらせてもらっていて(笑)、それを許容してもらえるボス(SKY-HI)の懐の深さを感じてます。SKY-HIさんが完成した曲を聴いて喜んでくれるのが一番嬉しいんですよね。社長と所属アーティストっていう関係値のはずなのに、対等に仲間として向き合ってくれるところに支えられている。
実は「IMA」を書いた直後に苦しさを感じる時期が少しだけあったんですけど、その時も音楽ファーストで周りの仲間が「良い」って言ってくれるものを作ることに全集中すればいいっていうところに立ち返らせてくれました。
──BMSGの中でShotaさんは兄貴的な存在となっているイメージがあります。
(笑)。兄弟みたいな関係性は本当に変わらないですね。15歳のRUIとかTAIKIとかすぐLINEして来ます。「裏声がうまく出せません」とか。「変声期だからね」って思いながら返信してます(笑)。
みんなかわいい弟だけど心からリスペクトしているアーティストだし、スタンスがそれぞれ違うのも面白い。同じソロアーティストのNovel Coreとはよく心持ちの話をしますね。僕は気分屋だけど、Coreはビジョンが明確なタイプで対照的なんです。でも、親友として一緒に曲を作ると良い曲ができる。リスペクトが止まらない存在ですね。
──Coreさんは強い言葉を発して牽引していくところがありますが、Shotaさんは軽やかな佇まいで頼りにされているような感じですよね。
確かに気楽にいる雰囲気をみんなが頼ってくれてるのかもしれないです(笑)。僕が音楽でやりたいこともそういうものなんですよね。日常に寄り添うBGMとして聴いてもらえたら幸せだなと。例えば、ベランダで落ち着きたい時や寝る前に聴きたい曲の中に僕の曲が入ってたら嬉しい。いるだけで安心してもらえる存在になれればいいなと思いますね。
取材・文/小松香里 撮影/岩澤高雄(The VOICE MANAGEMENT)