さまざまなシウマイの「競演」
「本業」の中華料理店も負けてられない。
ロードサイド沿いにあるラーメン店「山いち」。入り口の暖簾には大きく「ぎょーざ」と書かれているが、ここにもシウマイのメニューがある。その名も「チャーシウマイラーメン」。
当初は豚肉や鶏肉で餡を作ろうと考えていたが、コストがかかりすぎた。そこで目を付けたのが、ラーメンで使うチャーシューの切れ端。「ロスがなくなり一石二鳥」と、お店の山市敦子さんは胸を張る。
チャーシューは4日間じっくりと煮込んだ、店主・山市道夫さん自慢の一品。味はしっかりと染み込んでいるが、口当たりは軽やかで今まで味わったことのない新食感だった。
実は鹿沼は県内最大のニラの産地である。それをシウマイに使ってアピールしているのが、「みっちゃん蕎麦」。
この店が提供するのは「ニラそばシウマイ」。ニラの茎とそばの実、ひき肉などを加えて餡を作り、皮で包んでじっくりと蒸す。15分ほど経って出てきたニラそばシウマイは、具沢山でもっちりとしていて、香りの良いゆずポン酢との相性が抜群だ。ひと噛みすると熱々の肉汁が口いっぱいに広がる。