「売上不振が原因?」48年の歴史に幕を下ろす本当の理由

東京・渋谷の宇田川町。井の頭通りから坂道を上った先にある「ハンズ渋谷店」が、2026年11月15日をもって営業を終了する。

1978年9月9日に「東急ハンズ渋谷店」として開業して以来、48年間にわたって渋谷の街を見守ってきた大型店舗だ。

DIY用品や工具、文房具、キッチン用品、生活雑貨など、店内にはありとあらゆる商品が並ぶ。何かを買う目的がなくても、ふらりと立ち寄れば思いがけない商品に出合える。そんな独特の魅力を持つ店だった。

11月15日に閉店する渋谷の東急ハンズ(写真/shutterstock)
11月15日に閉店する渋谷の東急ハンズ(写真/shutterstock)
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閉店が発表されたのは今年5月25日。当初、運営会社のハンズは「賃貸借契約の満了に伴うもの」と説明していた。

しかし、なぜ契約を更新して営業を続けることができなかったのか。

ネット通販が普及し、日用品から専門的な工具までスマートフォン一つで購入できるようになった現在。実店舗を取り巻く環境は、48年前とは大きく変わっている。

売上や収益性の悪化といった経営的な事情も影響したのだろうか。

集英社オンラインは、運営会社であるハンズの広報担当者に閉店の具体的な経緯を尋ねた。

「賃貸借契約の満了による退店となります。1978年の開業から48年が経過し、建物施設の老朽化という点も理由のひとつです」

広報担当者が明らかにしたのは、契約満了に加え、建物の老朽化も閉店を判断する理由になったということだった。

つまり、店舗が長い歴史を重ねてきたこと自体が、営業を続けるうえで一つの課題になっていたことになる。

一方、質問した売上や収益性などの経営的な要因について、今回の回答では具体的な説明はなかった。

閉店の理由を単純に「客が減ったから」「売上不振だったから」と結びつけることはできない。

渋谷という街は、この半世紀で大きく変貌した。駅周辺には大型複合施設が次々に誕生し、買い物客の動線も変化している。

それでも、駅前の商業施設とは一線を画す独立した大型店舗として営業を続けてきたハンズ渋谷店。その歴史に、ついに終止符が打たれる。