「すごい臭いだ。これは食べられない」

問題の違法加工は中国南部、広東省清遠(せいえん)市の山奥で行なわれていた。実は、この問題で映像という動かぬ証拠をつかみ世に告発したのは「漁猟斉哥」と名乗る動画配信者の男性だ。

「彼の動画や中国メディアによると、彼は3人の取材チームで広東省で生のタケノコを運ぶトラックを夜通し追跡し、山奥の加工現場とみられるところを突き止めました。そしてドローンなどで作業小屋のようなところで作業をしている男性や『硫黄』と書かれた袋が置かれている場面を撮影しました。その現場から出荷されたタケノコの袋を入手して開封した漁猟斉哥氏が『すごい臭いだ。これは食べられない』と言って、のけぞるシーンもあります」(全国紙外報部記者)

硫黄燻蒸されたタケノコの臭いに顔をしかめる動画配信者「漁猟斉哥」氏(本人SNSより)
硫黄燻蒸されたタケノコの臭いに顔をしかめる動画配信者「漁猟斉哥」氏(本人SNSより)
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「漁猟斉哥」氏の情報を基に清遠市当局は9月18日にHPで〈予備的な検証で、映像で報告された状況が確認された〉と、違法な硫黄燻蒸を確認したと公表。

〈われわれは違法加工された原材料や製品を差し押さえ、公安部門は関係者に法的措置を講じている。事件はさらに調査が続いている。(中略)購入や加工、販売を包括的かつ徹底的に検査し、(中略)違法行為は厳格に調査と法的対処がなされる〉

とも表明した。

当局がこのように強い姿勢を迅速に見せたのは、食の安全への不信は政府の統制力への疑念に直結すると恐れているためとみられる。