北朝鮮体育相へのアポなし接触、選手団には新幹線制限
今回のアジア大会は、北朝鮮籍者の入国を原則禁止している日本政府がスポーツ交流を理由とした特例で、選手・役員ら約180人の代表団と金日国(キム・イルグク)体育相の入国を認めており、日本には膠着した日朝関係を打開する糸口を探したいのではないかとの見方もある。
実際、共同通信によれば、開会式のあった19日、名古屋市内の会場で、日本政府関係者が移動中の⾦体育相一行に声をかけ、「日朝の交流促進の意思」を伝えようとした。だが随行者が割って入り、金体育相は応えずにその場を離れたという。
この報道を聞いた日朝筋は「日本政府は事前の調整をまったくせずに近づいている。今、パイプが絶望的なほどないから折衝もできない。だからといって北朝鮮の閣僚にノーアポで近づいて相手にされるわけがない」と話し、水面下での接触がまったくないことが露呈したと指摘する。
さらに日朝筋は「北朝鮮選手団は滞在中、新幹線に乗ることを日本政府から“警備上の理由”を理由に制限されており、選手団関係者は『完全に差別的な処遇だ』と不満をあらわにしている」と話す。
対話の糸口を模索することと相反するようにも見え、日本政府の真意は分かりにくい。一方、今のところ、選手団を受け入れた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)も北朝鮮も、金体育相への事前調整のない接触や新幹線乗車問題を含め、公式には批判めいた表明はしていない。
日朝筋は「北朝鮮や総連は、米国に歩調をそろえる日本の対北朝鮮強硬姿勢や朝鮮学校の教育支援除外などを批判し撤回を求めているが、総連はそれ以外の問題では日本側とあつれきを生むのを避けようとする姿勢だ」と話し、北朝鮮本国が公然と問題視しないことについては総連も声を上げることはないと指摘する。













