出馬断念の下地氏が古謝氏支援へ

有利とみられた玉城氏が苦境に追い込まれた背景には、告示直前に出馬を取りやめた下地幹郎氏(65)の存在もある。

下地氏は民主党政権時代に郵政民営化担当相を務め、過去2回、県知事選にも出馬した地元で知られた政治家だ。衆院では長らく県都の那覇市を含む1区で出馬し、独自の存在感を示していた。

今回の知事選では直前まで出馬が取りざたされたが、告示直前の25日に突如、立候補を取りやめた。突然の取り下げ表明に支持者らからは困惑の声が漏れたが、政権与党である自民党と政策協定を結んだと説明し、理解を求めた。

涙ながらに取り下げを表明した下地幹郎氏(写真/本人公式Xより)
涙ながらに取り下げを表明した下地幹郎氏(写真/本人公式Xより)
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そんな下地氏は8月30日、パシフィックホテル沖縄で、古謝氏を後援する政治団体主催の会合で、「この選挙で古謝さんを勝たせて、私の政策を前に進めさせていただきますようよろしくお願いいたします」と述べ、土下座。「私にはもう道はない。どこ行っても信頼はない」と涙ながらに訴えた。

ただ、ある政治アナリストは、「この会場はもともと下地氏が県知事選のために使うことになっていました。出馬は取りやめたものの、本来候補者として使うはずだった『箱』なわけで、古謝氏のイベントを行っているのだから、“二馬力選挙”といわれてもおかしくない。

下地氏は鈴木宗男氏と宮古島、石垣島、那覇市の栄町などを『おわび行脚』と称して回っています。『下地を諦めない』『古謝氏とともに』などの趣旨のバナーが使われていることも確認されていて、用意周到の感もあります」と疑念の目を向ける。

果たして沖縄県民はどんな決断を下すのか。投開票日の13日、その答えは出る。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班