「私の25周年じゃない。これはファンの25周年」
再び人前に立つ道を探りながらも、shelaは葛藤を拭えずにいた。
「ずっと第一線で歌い続けてきたわけではない自分が、25周年という言葉を掲げていいのかなって、ずっと申し訳ない感覚もあって。
でも私を支えてくれている友人たちが、『shelaの25周年じゃなくて、ファンの25周年だよ』と言ってくれて。今の時代になっても当時の思い出を大切に抱きしめてくれているファンがいる。その人たちのために感謝の気持ちを伝えたいなって思ったんです」
その真意はYouTubeのコメント欄に詰まっている。公開から4年が経った今も増え続け、コメントは1500件を超えている。そこには、「あの頃救われた」「変わらない歌声を聞いて涙が止まらない」という、ファンの愛が溢れていた。
「こんなにも待っていてくれる人がいる。その現実を知った時、もうやれない言い訳を探している場合じゃない、この人たちの声に全力で応えたいと思えました。本当に幸せなことだと思えました」
取材中、河村さんはYouTube動画の制作について涙ぐみながらこう語った。
「……本当にファンの人たちのためにやって良かった。こんなにもshelaの歌声を待ってくれてる人がいる。歌うことをやめてしまった彼女が、もう一回歌ってくれて、ファンが喜んでくれて、もうそれだけで本当にやって良かったって」












