「謎の金髪少女」の仮面を剥がした、夕張メロンチョコの温もり
1999年のデビュー当時、彼女のプロモーションはミステリアスなベールに包まれていた。容姿や肩書きの設定はあったものの、具体的なストーリーはなく、メディアの取材を受けても、彼女自身が「その成り立ち」を語ることはなかった。
「当時はプロフィールが非公開ということもあり、聞かれても答えられないことが多くて……。それが、周りから『しゃべりづらい子』と誤解されてしまう原因になっていたんだと思います」
これまで多くのアーティストのライブやイベントに携わってきた河村さんは、そんな当時の彼女との出会いを温かい眼差しで証言する。
「周りから『めちゃくちゃ取材しにくい子』と聞いて会いに行ったんですよ。そうしたらshelaは、『札幌の空港で買ったんだけど、これ大好きで――』って、夕張メロンのチョコレートをお土産にくれたんです。しゃべりづらい子なんかじゃなくて、とにかく素直で温かい、内面は北海道生まれの道産子(素朴)な女の子だったですよね」
作られた仮面の裏側には、周囲を惹きつけてやまない、等身大で飾り気のない彼女がいた。だからこそ、四半世紀が経った今も、かつての仲間たちが彼女の周りに自然と集まり、ノーギャラ同然でも彼女のステージを支えようと駆けつけてくれるのだ。












