「なぜ被害者である私が仕事を奪われ、職場を追われなければならないのか」

被害女性のひかりさんは第三者委員会を設置し事件の全体像を調べるよう求めたが、検察庁は拒み、ひかりさんは4月に辞表を提出、8月末に退職手続きが完了した。

9月1日に都内で記者会見したひかりさんは冒頭から嗚咽し「8月末で検事バッジも返却し、検事の仕事を失いました。言葉にできないほど悔しいです。なぜ被害者である私が仕事を奪われ、職場を追われなければならないのか」と無念を吐露した。

超エリートだった北川元検事正(写真/産経新聞社)
超エリートだった北川元検事正(写真/産経新聞社)
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起訴事実では北川被告は検事正だった2018年9月、ひかりさんや今回問題のB副検事ら計6人で酒を飲んだ後、泥酔したひかりさんを官舎へ連れ込み、性暴行した。

ひかりさんの説明では、その直後からひかりさんは「上級庁へ申告する」と抗議した。北川被告はその後「組織、職員のために口外するな。口外したら自死する」との趣旨の直筆の手紙を返し、これによってひかりさんは一度は被害申告をあきらめたという。

しかし被害の記憶から心的外傷後ストレス障害(PTSD)となったひかりさんは体調を崩して休職する。北川被告がすでに退官し弁護士になっていた2024年3月になって被害を検察庁に訴えた。訴えを受けた大阪高検は捜査の末、同年6月25日に北川被告を逮捕。起訴された被告は同年10月の第1回公判で起訴事実を認め謝罪している。

だが、北川被告の弁護士は同年12月、被告は起訴事実を否認すると表明。その後公判は開かれていない。