3倍強力!ロシアが北朝鮮に求める「KN-30」
北朝鮮製の短距離弾道ミサイルKN-23、KN-24は、既にウクライナへの攻撃に使われている。英国の非政府組織「紛争兵器研究所」(CAR)は、ウクライナ各地で回収されたミサイル残骸を調べた。
噴射方向を制御する部品や点火装置のボルト配置、気圧計に記されたハングルなどから、火星11Aまたは11Bと呼ばれる系列と特定した。
24年製とみられる刻印や、製造直前に生産された外国製電子部品も見つかった。製造からロシアへの移送、実戦投入までの期間が短かったことがうかがえる。
そして、ウクライナ国防省情報総局は最近、ロシアが北朝鮮に対し、KN-23、KN-24より「3倍強力」とする新型弾道ミサイルKN30を求めていると明らかにした。秋冬のウクライナ攻撃をにらんだ軍事支援交渉の一環とされる。
情報総局によると、ロシアが求める支援には最大120発の弾道ミサイルと発射機6基、約90人のミサイル部隊が含まれる。このうちKN-23、KN-24計40発が既に引き渡され、少なくとも2発が最近の攻撃で使われたという。
北朝鮮のミサイル部隊はロシア西部ボロネジ州に配備され、ロシア軍第112ミサイル旅団の一部として運用される計画とされる。米政府も配備情報を把握しているという。
北朝鮮の部隊が発射機を伴ってロシア軍の指揮系統に入れば、協力は兵器の売買から共同運用へと踏み込む。北朝鮮軍は実戦で弾道ミサイルを扱い、ロシアの衛星・偵察情報や標的選定、攻撃結果の分析に直接接する可能性がある。
ロシアに配備された8500人の北朝鮮兵
兵員協力も新たな段階に入っている。ウクライナ軍筋によると、現在ロシアに配備されている北朝鮮兵は約8500人。
主にロシア西部クルスク州に分散し、約千人の工兵・地雷除去要員と約400人の無人機操縦士が含まれるという。操縦士は無人機による偵察や、ウクライナ領内への攻撃を担う可能性がある。
北朝鮮兵の任務は当初、クルスク州に越境したウクライナ軍と直接戦う歩兵部隊が中心だった。MSMTによると、北朝鮮は24年末までに1万1千人超を派遣。ロシア軍から砲撃、無人機操作、塹壕の掃討などの訓練を受けた。25年初めにも3千人超が追加派遣されたと推定されている。
25年4月、両国は北朝鮮軍の参戦を初めて公式に認めた。













