ペットボトル飲料の破裂事故に東京都が注意喚起

ペットボトルのリスクは衛生面に限らない。「破裂」による事故事例なども報告されている。

消費生活に関わる東京都の情報サイト「東京くらしWEB」では、「気温が上昇する季節に、清涼飲料水用ペットボトルが破裂するなどの事故が発生しています」として注意を呼び掛けている。

東京都の調査報告書では、消費者庁・国民生活センターの「事故情報データバンクシステム」に寄せられた事例として、「飲み残しのコーヒーのペットボトルを開けようとしたら爆発して手指をけがした」「購入したまま車内に置き忘れていた果実飲料が破裂し車の天井部分が破損する等損害を受けた」といったケースを紹介している。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)

また、破裂等が起こった場所は「車内」が47.2%、また破裂等が起こった時期は「夏」が85.8%にのぼった。

こうした状況を受け、東京都は2種類の試験を実施した。

10種類の商品について、飲み残し後の状態を再現し、夏の屋内環境を想定した30℃の環境に放置した。その結果、非炭酸系で糖分を含む飲料(乳性飲料等)は、その他の種類よりも容器の内圧が大きく上昇した。

東京都が行なった試験の様子。一部のペットボトル飲料で変形や液体の漏れが確認された(出典/「清涼飲料水用ペットボトルの安全性に関する調査」東京都生活文化局)
東京都が行なった試験の様子。一部のペットボトル飲料で変形や液体の漏れが確認された(出典/「清涼飲料水用ペットボトルの安全性に関する調査」東京都生活文化局)

さらに、同様の商品を未開栓の状態で、夏の車内環境を想定した60℃の環境に放置したところ、各商品は7~8時間程度でおおむね60℃に達した。特に炭酸飲料ではすべての容器が変形し、そのうち2商品が転倒したという。

前出の調査によれば、ペットボトル飲料を夏季の車内に保管した経験が「ある」と回答した人は約3割にのぼったという。都では、ペットボトル飲料について、早めに飲み切ることや、夏場に車内など高温になる場所に放置しないことなど、取り扱いへの注意を呼びかけている。

ペットボトル飲料を夏季の車内に保管した経験が「ある」と回答した人は約3割にのぼる(出典/「清涼飲料水用ペットボトルの安全性に関する調査」東京都生活文化局)
ペットボトル飲料を夏季の車内に保管した経験が「ある」と回答した人は約3割にのぼる(出典/「清涼飲料水用ペットボトルの安全性に関する調査」東京都生活文化局)
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ペットボトル飲料は手軽に購入できる一方、置かれる環境や飲料の種類によっては、思わぬリスクが潜んでいる。暑い時期には、保管場所や取り扱いに十分な注意が必要だ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班