「お二人は仕事熱心でしたか」と尋ねると、涙を流しながら「はい」

地震当日、同店で働いていたのは亡くなった2人で、店長は休みだったという。地震発生後、イオン側が「安全確認が取れたから館内に戻ってもいい」と専門店の問い合わせに答えたという情報もあり、記者がそれを質すと男性社員はこう答えた。

「イオン側にはまだ確認できていませんが、他のテナントの方に事情を聞くとイオンモールの管理者から『1人ではなく、4、5人固まって入るならいい』と指示されたという情報もありました。イオンモールの入口はたくさんあるので、入口によっては入れたり、入れなかったりということもあったようです」

一方でイオンの吉田昭夫社長は7月29日の記者会見で、「中に入って良いかというアナウンスがあったか」という記者の質問に対し、

「そういったことは一切ございません。明確に否定しておきます。そういったことはございません」

と説明。モールには多くの入口があるが手分けして中に入らないように呼び掛けていたとも話し、両者の主張は食い違っている。

また、葬儀に訪れた女性店長は地震当日、大竹さんら2人に「無事ですか?」とグループLINEで安否確認をしたのみだと主張し、売上金を金庫に戻すよう指示したかについては明言を避けた。しかし、「お二人は仕事熱心でしたか」と尋ねると、涙をこぼしながら「はい」と答えた。

イオンの裏側(撮影/集英社オンライン)
イオンの裏側(撮影/集英社オンライン)

また2日夜、大竹さんの通夜があり、ハビタの上野社長が参列後に報道陣の取材に応じた。

上野社長は「痛恨の極みです。お二人のご遺族に申し訳ありません」と謝罪したうえ、会社幹部の指示を受けた女性店長が大竹さんとBさんに「もし入れるなら売上金を金庫に戻してほしい」と連絡していたことを明らかにした。同店はモール内の2階にあり、金庫は1階にあるという。

ホームページなどによると「ハビタ」は1976年創業、熊本市南区に本社を置く資本金1000万円の企業で、「新しい生活文化の創造と提案、生活雑貨の企画製造と販売」を事業内容に熊本、福岡、佐賀、大分、宮崎の九州5県に計15店のセレクトショップを出店している。

(撮影/集英社オンライン)
(撮影/集英社オンライン)
すべての画像を見る

※「集英社オンライン」では熊本地震に関する情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(旧Twitter):
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班